杉並区長選 候補者の横顔

2022年6月15日 06時37分

(右)から田中裕太郎さん、田中良さん、岸本聡子さん

 東京都杉並区長選(十九日投票、二十日開票)は現職と二人の新人の争いとなった。三人の横顔を紹介する。(届け出順)(砂上麻子)

◆田中裕太郎(たなか・ゆうたろう)さん (46) 無新
 和歌詠んで気持ち整理

 区議に初当選した翌年の二〇一二年、中国が領有権を主張し、対立が続く沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に超党派の議員団の一員として上陸して物議を醸した。行動には何かと注目が集まる。三期目の今年は、着物姿で議会に出席してきた。
 「不思議とリラックスできる。サザエさんの波平さんが浴衣でくつろぎたくなる気持ちが分かる」
 日本の歴史や文化に関心がある。幼稚園教諭時代、日本語の素晴らしさを伝えるため園児に枕草子などの古典を読み聞かせた。「子どもには難しすぎると言われたが、目を輝かせて聞いてくれた」
 水泳と和歌が趣味。選挙戦で忙しい最中にも「和歌を詠めば気持ちが整理される」と話す。

◆田中良(たなか・りょう)さん(61) 無現<3>
 犬との散歩 夜に息抜き

 「こんなに早いものなのか。職員や区民が支えてくれたから、ここまでやってこられた」。区長に初当選してからの三期十二年を振り返る。
 元テレビ東京社員。一九九一年に区議に初当選し一期目途中で都議に転じた。所属した当時の民主党が議会第一党に躍進した二〇〇九年は議長に選ばれた。
 翌年の区長選で初当選。以来、福祉施策に力を入れてきた。「待機児童ゼロの五年連続達成」を成果に挙げる。「実績が信頼につながる。これからも杉並をよくしたい」
 趣味は将棋、ゴルフなどスポーツ全般。一年ほど前にゴールデンレトリバーを飼い始めた。犬との夜の散歩が忙しい公務の息抜きの時間になっている。

◆岸本聡子(きしもと・さとこ)さん(47) 無新=立共れ社ネ
 沖縄空手の稽古を重ね

 「思わず入ってしまいたくなるような、個性的で魅力あふれる店が多い」。四月に移り住んだばかりの杉並区への愛着は深まっている。
 大学卒業後、二〇〇一年にオランダに渡り、現地のNPOで水道事業など、公共政策と自治体サービスについて研究してきた。二〇年に出版した著書「水道、再び公営化!欧州・水の闘いから日本が学ぶこと」が話題を集めた。
 区長選の候補擁立を目指していた市民団体に知り合いがいて、出馬要請を受け選挙に初挑戦。「政治が機能しなくて苦しむ人を見てきた。政治を住民の手に取り戻したい」と語る。
 特技は沖縄空手。選挙運動の合間に稽古を重ね、腕を磨いている。

◆3候補者に八つの質問 西荻の市民グループ動画を公開

 西荻窪の道路拡幅計画やまちづくりを考える市民グループ「西荻のこと研究所」が立候補者三人にインタビューした動画を公開している。メンバーの大学生が、区長になったら取り組みたい政策や現区政が進める道路拡幅計画、児童館廃止など八つ質問。「私を杉並に引き留めて」と若者らしい問いもある。

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