中国 車生産能力過剰に 消費減速、販売実績と1000万台差

2019年11月27日 16時00分
 【北京=共同】中国の自動車産業が生産能力の過剰に陥っている。販売実績との差は一千万台に上る。米中貿易摩擦の影響で市場が冷え込み、規模を急拡大させてきた各メーカーの業績が失速。工場を誘致した地方政府の債務増加を招きかねない。販売競争は激しさを増し、好調な日系メーカーにも圧力がかかる。
 中国自動車工業協会によると、今年一~十月の自動車生産台数は前年同期比10・4%減の二千四十四万台だった。生産、販売ともに十六カ月連続のマイナス。中国国営通信の新華社は、このままでは二〇一九年の生産販売は最大でも二千五百万台止まりだが、生産能力は三千五百万台前後と指摘する。
 中国の車市場は一六年まで大きく伸び、地方政府も減税などで便宜を図り、後押しした。
 一七年は伸びが鈍化。一八年は前年比マイナスとなったが、メーカーの拡大路線は続き「中低品質車に生産能力が集中し、高品質車で不足する」(新華社)状態に。最近は現地資本の中堅メーカーの車が売れず、経営危機までささやかれる。国を挙げて支援してきた電気自動車(EV)など「新エネルギー車」も補助金が削減され減速している。
 現地生産する海外メーカーでは、フランスや韓国系が苦戦する一方、日本勢はトヨタ自動車やホンダが単月の販売台数で過去最高を更新するなど好調。ただ日産自動車とマツダはドイツ勢などとの競争で苦戦が目立っている。

関連キーワード

PR情報