<そもそもQ&A>1.5℃目標ってなに? 災害減へ世界で気温上昇を抑制

2022年6月17日 11時24分
 国連SDGメディア・コンパクト加盟社として本紙が参加する気候キャンペーンのタイトルは「1.5℃の約束」。1.5度にどんな意味があるのかまとめました。(福岡範行)
Q 1.5度とは?
 国際的な温暖化対策の目標です。工業化により二酸化炭素(CO2)排出が増えた産業革命(18〜19世紀)前と比べた世界の平均気温の上昇を1.5度に抑えることを意味します。気象災害などの被害を抑えることができます。
Q なぜ1.5度?
 2015五年に採択された国際的な枠組み「パリ協定」では2度が目標で、1.5度は努力目標でした。その後0.5度高いだけで被害が大きく増すことが分かりました。今は1.5度が国際社会の約束になっています。
Q 目標達成の方法は?
 CO2排出を実質ゼロにすることです。世界の科学者が協力する、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、火力発電や製鉄、畜産など人間の活動で出るCO2が温暖化を招いていることは「疑う余地がない」と指摘しました。あらゆる分野で対策が進まないとゼロにはできません。
Q 対策はいつまでに?
 すぐに強化する必要があります。世界の平均気温は既に約1.1度上昇し、大気中のCO2濃度は増え続けています。7年後に1.5度の水準に達してしまうという研究もあります。早期に排出を大幅に減らし50年ごろに実質ゼロにする想定では、1.5度目標は達成できるとされています。困難ですが道は残されています。

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