憲法の全て 知っておこう 月1回1条ずつ ゴールは8年後?

2019年12月21日 16時00分

学習会参加者と議論を交わす明良佐藤さん(奥)=宇都宮市の栃木県弁護士会館で

 日本国憲法の解説本を出版した大工、明良(あきよし)佐藤さん(76)=ペンネーム、栃木県茂木町=が、弁護士らでつくる市民団体とともに、憲法への理解を条文ごとに深める学習会を年明けから本格的に始める。月一回のペースで進めるつもりで、計算上では、全て終えるころには八十代半ばになる。先は長いが、安倍晋三首相が早期の改憲に意欲を示す中で「主権者である国民が憲法を知らなければ、権力者のやりたい放題になる」と、学び続ける意義を訴えている。 (北條香子)
 「憲法全九十九条連続学習会」では、憲法の前文から補則に当たる一〇〇条以降を除いた九九条まで、一回で基本的に一条ずつ順番に取り上げていく。明良さんが二〇一八年に出版した「大工の明良、憲法を読む」の該当する条文ページを読み、出席者が自由に意見交換する。
 学習会は今月九日、「憲法ができるいきさつ」をテーマに初回が開かれた。宇都宮市の県弁護士会館で行われ、市民や弁護士ら約十五人が参加。「主権者である国民の権利などを第一章にするべきだった」「戦後の日本が世界に向けて決意表明した前文は、われわれの生きる指針だ」などと、熱い議論が交わされた。
 本格始動となる前文の回は二〇年一月二十日午前十一時半から、同会館で開く。
 一条ずつで進めれば計百回。司会も務める明良さんは「時間がかかっても、みんなでしっかり学んでいきたい。いろんな意見の人が集まって議論が深まれば面白い」と意気込む。初回に参加した女性は「首相が改憲を言いだしたことで、憲法について考えるようになり、今回の学習会に出席した」という。
 学習会は市民団体「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める栃木県民ネットワーク」(県民ネット)が主催。参加無料。問い合わせは明良さん=電080(3442)1976=へ。

関連キーワード


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧