台風15号 大停電中 森田知事、私用で都内へ

2019年12月21日 02時00分

東京都内へ散髪に行ったことについて「そこじゃないとだめなんです」と釈明する森田健作知事=20日、千葉県庁で

 千葉県の森田健作知事が、台風15号で県内が大停電などの被害を受けていた九月十一日と十三日、私用で東京都内に外出していたことが分かった。県の災害対応を検証する二十日の有識者会議で報告された。知事は災害対策本部を設置した同月十日に「私的視察」として同県芝山町の私邸に立ち寄ったことを週刊誌で報道され批判を浴びたが、今回の二件も公表していなかった。 (中谷秀樹)
 県によると、森田知事は九月十一日午前に県庁で公務をし、午後に公舎に戻った後、東京都千代田区まで私用で出掛けた。午後五時に帰庁し、第二回災害対策本部会議に出席したという。十三日は午前十時から県議会に出た後、午後一時から東京都中央区で散髪し、午後四時四十五分に県庁の第三回災害対策本部会議に出席した。
 有識者会議の報告を受け、森田知事は二十日の会見で「何を言われてもしょうがない」と陳謝したが、九月十一日の私用の内容は「相手があることなので言えない」と口を閉ざした。同十三日の散髪は「(後頭部を指して)ここを手術しているので、そこの理髪店じゃなきゃ駄目なんですよ」と説明。副知事や秘書課に外出を伝えておらず、「必ず連絡の取れる態勢は取っていた」と釈明した。
 有識者会議へ情報提供するための庁内検証チームからの問い合わせで、県も知事の都内への外出を初めて知ったという。県秘書課は「知事の政務以外の私的な部分の詳細は確認していなかった」と説明した。
 有識者会議座長の吉井博明・東京経済大名誉教授(災害情報学)は「災害対策本部設置の当日だけではなく、二回目、三回目と本部会議を開いた日にも公務以外で外出したのは大変遺憾」と一連の対応を批判した。

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