<延期 東京2020>「前向きにとらえ準備」 県やキャンプ地 ポスター修正など問題も

2020年4月1日 02時00分

東京五輪開幕までの日数が6日ぶりに表示されたカウントダウンボード=県庁で

 延期された東京五輪・パラリンピックの大会日程が決まったことを受け、県や五輪参加国を受け入れるキャンプ地となっている県内自治体からは、対応に追われる中、「しっかりと準備を進める」との声が聞かれた。 (中谷秀樹、林容史、山口登史、小沢伸介、山田雄一郎)
 森田健作知事は三十一日、「幕張メッセと釣ケ崎海岸の二会場での円滑な競技実施に向け、会場の確保を始めとする調整をしっかりと進める」とコメントを発表した。延期決定後、開幕までの日数が空白となっていた県庁のカウントダウンボードも復活し、新たな日数が表示された。
 一方で、開催期間中の都市ボランティアの運営を担当する県民生活・文化課の担当者は「競技日程が決まらないと必要な人数や配置は決まらない」と話した。
 ルーマニア、ドミニカ共和国のホストタウンの松戸市は、五輪出場が濃厚なルーマニアの陸上、レスリング、卓球チームの事前キャンプを七月に受け入れる予定だった。ドミニカ共和国ともバレーボール、テコンドー、体操の出場権獲得を待って協議を進めていた。
 市は、陸上チームの事前キャンプに向け、松戸運動公園陸上競技場のトラックとフィールドを約五億円を掛けて急ピッチで改修、六月末の完成を目指す。市スポーツ課の横田雅一課長補佐は「作業員が新型コロナウイルスに感染するリスクも想定され、予断を許さない」と気を引き締める。
 スリランカの事前キャンプを受け入れる山武市は、同国籍の非常勤職員サジーワニー・ディサーヤーナカさん(45)について、任期を延長する方向で調整を進めている。二〇一六年に「まちづくり支援員」として採用。同国との青少年交流事業を進めたり、英語教室を開くなどの活動をして一年ごとに契約を更新してきた。サジーワニーさんは「時間がたくさん確保できたと前向きにとらえ、準備を進めていきたい」と話した。
 アイルランドのパラリンピック選手団などが訪れる成田市では、実行委員会が発足した直後に延期が決まり、うな重の大きさでギネス世界記録を狙う関連イベントなどの事業計画がすべて練り直しに。小泉一成市長は「開催まで機運の盛り上げを継続させていきたい」と気を取り直している。
 ザンビア選手団がやって来る旭市は、六月下旬からの二十日間分の宿泊施設を確保していた。延期が決まり、同国の五輪委員会に照会するも返事はまだない。
 ナイジェリアのホストタウンを務める木更津市は、「2020年、夏、ナイジェリアが木更津にやってくる!」と書かれたPRポスターをどう修正するかという問題を抱える。
 市によると、作成したポスターは二千二百枚で、経費は二十万円。公共施設や金融機関など市民の目に入る場所に、二月下旬から掲示された。山口芳一企画部長は「ポスターを変えるか、『2020年、夏、』という部分を隠すか、対応は未定。スケジュールを見ながら考える」。
 米国トライアスロンチームの事前キャンプ地となっている館山市は、東京五輪開会式に合わせて行う「スポーツ健康都市宣言」を、大会延期後も来年七月二十三日の開会式に合わせて行う見通しだ。

改修工事が進む松戸運動公園陸上競技場=松戸市で

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