参院選東京選挙区 任期満了迎える現職6氏の国会活動をチェックした

2022年6月20日 06時00分

◆竹谷とし子氏(公明)

竹谷とし子氏=2016年

 竹谷とし子氏は、2016年の参院選で2回目の当選を果たし、同年10月13日に参院予算委員会で質問。産前産後ケアや子どもの貧困、食品ロスの問題など幅広いテーマを取り上げた。最後に麻生太郎財務相(当時)に「東京都の青ケ島、御蔵島、行ったことありますか」と切り出し、離島などで特産品として酒類を小規模でも醸造できるようにする規制緩和を求めた。
 17年3月27日の委員会では、公認会計士でもある竹谷氏らしく、財政の透明化に関し質問。「私は一貫して、財政の見える化、民間企業が行っているように複式簿記、発生主義会計の考え方で行政サービスの原価計算をして見直し、無駄をなくしていくことを提案してまいりました」とした上で、刑務所の受刑者1人1日当たりの経費が1万2820円だと具体例を示し、個別事業の全面的なコスト開示の必要性を指摘した。
 22年3月2日の委員会では、「小児がん患児などが子どもらしい生活や経験をするための支援は乏しく、福祉、教育の制度のはざまにすっぽりと落ちている」と話し、生命を脅かす病気を患う子どもとその家族を支える「子どもホスピス」への支援を岸田文雄首相に求めた。
 竹谷氏は任期中、参院法務委員長、総務委員長も務めた。昨年秋の臨時国会までに、1件の議員立法の提案者になり、質問主意書の提出はなかった。

◆朝日健太郎氏(自民)

朝日健太郎氏=2019年

 2016年7月に初当選した朝日健太郎氏は、翌17年3月7日に参院予算委員会に初めて登場。丸川珠代五輪相(当時)に対して2020年東京五輪の成功に向けた意気込みをたずねたのが、最初の質問だった。朝日氏はバレーボール男子の元全日本メンバーで、ビーチバレーに転向後に08年北京、12年ロンドンと五輪2大会に出場した。質問では、「私自身の背景には、スポーツ、そしてオリンピックが色濃くあります」と切り出すと、五輪の準備状況からスポーツ振興に話を広げ「健康長寿社会の実現を目指すべく、スポーツを通じた健康増進に積極的に取り組んでいくべきだ」などと訴えた。
 22年2月25日の委員会では、前日にロシアがウクライナに侵攻したことを受け、岸田文雄首相に日本政府の対応を質問。「我々国民は決してこの事象が対岸の火事ではないというような緊張感に包まれている」と指摘し、「国際社会の一員として、日本が平和構築に向けたその責任を果たしていただきたい」と話した。子育て支援についても取り上げ、男性の育児休業取得率が13%弱という数字を紹介して「まだまだ低い」と評価し、政府に支援の充実を求めた。
 菅義偉内閣の20年9月から21年10月まで、国土交通政務官を務めた。
 今回の任期で昨年秋の臨時国会までに、議員立法の提案者になっておらず、質問主意書の提出もなかった。

◆山添拓氏(共産)

山添拓氏=2019年

 弁護士でもある山添拓氏は、政府が進めた「働き方改革」や、検察官の定年を政府の判断で延長できるようにする検察庁法改正案など、与野党の対立が激しいテーマを数多く参院予算委員会で取り上げた。
 20年1月30日の委員会では、安倍政権下で私物化が指摘された「桜を見る会」を巡り、安倍晋三首相(当時)に直接ただした。安倍氏が自身の事務所に招待者のリストは「残っていない」として開示や調査を拒んだのに対し、「前の年と(招待者が)重複しないようにとか、こういう注意をされていたんですか」などとリストがなければ難しい事情を指摘し、答弁の不可解な点をあぶり出した。
 同年3月25年の委員会では、東京都心を低空で飛ぶ羽田空港の新飛行ルートの運用開始を巡り、騒音が想定より上回る地点があることや、落下物や航空機の降下角度の問題を指摘し、中止を求めた。部品欠落の報告が増えていたことについて、国土交通省幹部が「その数が増えること自体は問題があるとは思っていない」と述べた際、山添氏は「驚きの答弁ですよ。国交省は落下物ゼロにすると言っていたんですよ」と不用意な発言を見逃さず追及した。
 昨年秋の臨時国会までに、4件の議員立法の提案者になり、質問主意書は6件提出した。今年の通常国会では、企業・団体による政治献金を全面禁止する政治資金規正法改正案などの議員立法を提案した。
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