北海道・北東北3県の縄文遺跡群 世界遺産に推薦決定

2019年12月19日 16時00分
 政府は十九日、世界遺産条約の関係省庁連絡会議を開き、二〇二一年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦することを決めた。二十日に閣議了解し、来年二月一日までに推薦書を提出。ユネスコ諮問機関による現地調査を経て、二一年夏に登録が審査される見通しだ。国内の世界文化遺産は富士山(山梨、静岡)など十九件。縄文遺跡群の登録が実現すれば二十件目となる。
 遺跡群は、縄文時代を代表する大規模集落跡「三内丸山遺跡」(青森市)や、大小の石を同心円状に配した「大湯環状列石」(秋田県鹿角市)など十七遺跡で構成。農耕以前の生活や精神文化を示す物証とされる。
 〇七年に四道県が世界遺産登録を文化庁に提案し、文化審議会が一八年七月に国内候補に選んだ。しかし政府は自然遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)の推薦を優先したため、今年七月に改めて国内候補に選ばれていた。
 四道県は、遺産価値を海外にも分かりやすくアピールするため遺産名の変更を議論。推薦書提出に間に合うよう、年内にも結論を出す方針だ。
 世界遺産の登録総数は千百二十一件に上り、登録審査は年に一国一件と制限されている。来年夏に中国・福州市で開くユネスコ世界遺産委員会では、日本が推薦した「奄美・沖縄」の登録審査が予定されている。

関連キーワード


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧