共通テスト、記述式見送り きょう発表 採点ミス排除できず

2019年12月17日 02時00分
 二〇二〇年度開始の大学入学共通テストの国語と数学で予定されていた記述式問題について、萩生田光一文部科学相は十七日に記者会見し、導入見送りを発表する。共通テストでは十一月に英語の民間検定試験の導入を延期しており、入試改革の目玉とした二本柱がなくなることで、実施する意義自体が問われそうだ。
 記述式問題の導入について、萩生田文科相は年内に結論を出すとしていた。関係者によると(1)採点者が決まるのがテストの実施直前になる(2)採点ミスの可能性が排除できない(3)受験生の自己採点との不一致も大幅に改善できない-などの点から、受験生の不安が払拭(ふっしょく)できないとして見送りを判断した。
 記述式問題は二一年一月の共通テストでの導入を予定し、採点をベネッセグループの「学力評価研究機構」へ委託。受験生約五十万人分の解答を、学生アルバイトを含む八千~一万人が二十日間程度で採点することになっていた。一七、一八年度に行った試行調査(プレテスト)では、受験者の自己採点と実際の採点が一致しない割合が最大で約三割に上った。
 採点態勢などに課題が浮かび、高校生や教育関係者からは、適切な二次試験の出願先を選べなくなるなどとして中止を求める声が上がっていた。国会でも野党が追及し、今月五日には公明党も見直しを要請。萩生田文科相は年内に結論を出すとしていた。 (柏崎智子)

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