カニ漁師から転身 38歳、最年長新人騎手デビュー ばんえい競馬

2019年12月16日 16時00分

地方競馬では史上最年長となる38歳でデビューした「ばんえい競馬」の林康文騎手(右から2人目)=15日、北海道帯広市の帯広競馬場で

 北海道帯広市で開かれている「ばんえい競馬」で、地方競馬では史上最年長となる38歳の新人騎手、林康文さんが15日にデビューした。鳥取県のカニ漁師から厩務(きゅうむ)員に職を変え、今秋、騎手免許試験に合格したばかり。初レースは最下位とほろ苦い結果に終わったが「初勝利に向け頑張りたい」と活躍を誓った。
 ばんえい競馬は、大型馬が鉄そりを引き、2つの坂を含む約200メートルの直線コースを走る。初レースは緊張しつつも「馬の気分を害さないように」と心掛けて挑んだが、スタートから徐々に離され、1着とは25秒差の2分8秒でゴールした。
 試合後、報道陣の取材に「甘くないと再確認した。練習と全然違う。課題をはっきりさせて今後につなげたい」と硬い表情で語った。楽しむ余裕はなかったと苦笑いしながらも「10人の騎手が並ぶ中に自分が入っているのは興奮した」。
 林さんは兵庫県西宮市出身。京都市の大学を中退し鳥取県境港市でマツバガニ漁師として15年間働いたが、体力的な衰えを感じ、農家に勤めようと2017年に帯広市へ移住した。初めて見たばんえい競馬の迫力に魅了され、同年10月には馬の調教や餌やりなどをする厩務員に転職。やがて騎手に憧れ、午前3時から始まる仕事の傍ら練習を積み重ね、今年11月に試験に合格した。
 騎手らの免許交付を担う地方競馬全国協会(東京)によると、騎手免許試験のこれまでの最年長合格者は31歳。

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