1日1杯の酒でもがんリスク 東大などチーム

2019年12月15日 02時00分
 一日ワイン一杯程度の少量のアルコールでも十年間飲酒を続けると、がんになるリスクが5%上がるとの研究結果を東京大などのチームが九日、米医学誌に発表した。少量の飲酒は循環器病などのリスクを下げるとの報告もあるが、がんに関しては量に応じて危険性が高まるとしている。
 少量のアルコールで、がんのリスクが高まるとの研究は最近、海外でも報告されているが、日本人を大規模に調べた研究は初めて。チームの財津將嘉東大助教(公衆衛生学)は「リスクを自覚してお酒と付き合ってほしい」と話している。
 チームは、二〇〇五~一六年に全国三十三の労災病院に入院したがん患者、約六万三千人と、がんではない患者、約六万三千人の飲酒量や飲酒期間を分析した。この結果、飲酒しない人ががんになるリスクが最も低く、飲酒量が多いほどがんになりやすいことが分かった。
 一日に日本酒一合、ワイン一杯(百八十ミリリットル)、ビール中瓶一本、ウイスキー一杯(六十ミリリットル)のいずれかに相当するアルコールを十年間飲み続けた場合、食道がんになるリスクが45%、喉頭がんは22%、大腸がんは8%、胃がんは6%上昇。がん全体では5%上がるとしている。

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