参院選スタート 東京選挙区は6議席に30人超立候補 物価高、防衛費…有権者の望みは?

2022年6月22日 12時39分

党首の演説内容をメモする女性(左から2人目)=写真はいずれも首都圏各地

 第26回参院選が22日午前、公示され、7月10日の投開票に向けて18日間の選挙戦が始まった。東京選挙区(改選数6)には午前11時現在で33人が立候補を届け出た。主要政党のほか、諸派や無所属の候補が入り乱れる激戦となる。
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 現有2議席の自民党と立憲民主党はそれぞれ現職1人が出馬せず、ともに現職と新人1人ずつが立候補し、現有維持を期す。公明党と共産党は現職の1議席を死守する構え。
 日本維新の会は新人1人を擁立、れいわ新選組は元職1人が議席確保を狙う。社民党からは新人1人、NHK党からは新人5人が立つ。地域政党都民ファーストの会を母体とする諸派からは、小池百合子都知事が支援し国民民主党推薦の新人が立候補した。
 諸派はほかに10人以上が挑む。無所属候補の戦いも注目される。今回は俳優や作家、スポーツ競技の日本代表といった経歴を持つ著名候補が多く、投票率も焦点の一つ。東京選挙区の2019年の投票率は51.77%だった。首都・東京は無党派層が多く、全国の動向に影響するため、各党は党首クラスを投入するなど力を入れる。
 21日現在の選挙人名簿登録者数は1152万2220人で、参院選としては過去最多。前回2019年に比べて3万3326人増えた。
   ◇   ◇
 物価高対策やウクライナ危機を受けた防衛力強化の是非、新型コロナ対策…。政治課題が山積する中、有権者は何を重視するのか。候補者が第一声を放つ東京都内の各所で尋ねた。


◆賃金上がらないのに物価が上がる…

 現職候補が第一声会場に選んだ新宿駅西口(新宿区)。演説を聞きに来た世田谷区の男性(70)は物価高対策を巡る論戦に注目する。「物価高は生活を直撃している。岸田政権が掲げる『新しい資本主義』はアベノミクスの延長でしかない。消費税を下げて購買意欲を向上させ、経済を動かす必要があるのでは」

街頭演説に拍手する人たち

 神奈川県藤沢市の女性公務員(55)も「とにかく全てが高い。買い物が嫌になる」と物価高対策を重視する。「政府には庶民の暮らしの実態を分かってほしい。賃金が上がらないのに物価や消費税は上がり、希望が持てない」と話した。
 横付けされた選挙カーの近くにいた就職活動中の女性(24)=埼玉県川口市=の関心はコロナ対策に向く。アイドルグループのコンサートにほとんど行けず困っている。「マスクを外して大きな声を出したい。自粛を求めるばかりではなく、日常を取り戻す施策を」と求めた。(山田雄之)

◆老後の生活が不安

 JR池袋駅西口(豊島区)では新人候補の支援者たちが、早朝から演説の準備。近くに腰掛けていた練馬区のアルバイトの男性(68)は「私の定年前は、給料は上がるのが当たり前だった。だが息子も含め、今の現役世代は違う。物価が上がると生活が苦しくなる」と景気対策について建設的な議論を期待した。

候補者とグータッチする有権者

 知人と待ち合わせていた板橋区の女性契約社員(51)は「大事なのは年金。老後の生活が不安なので。政治にはあまり期待できないけれど、無駄な支出は削って社会保障は維持してほしい」と求めた。
 現職候補の演説の場所取りに来ていた練馬区の男性会社員(72)は「昨今の国際情勢をみると防衛力の強化が必要。財源は厳しいかもしれないが折り合いをつけて」と注文。「自分たちで関心を持ち、政治を変えていくことが重要だ」と語った。(榊原大騎)

◆若者を引き付ける政治を

 ラフォーレ原宿(渋谷区)前では、第一声の準備のため、朝早くから現職陣営が選挙カーを横付け。近くで買い物の整理券を受け取る列に並んでいた神奈川県横須賀市の女性会社員(22)は「物価が高くなっているのに賃金は上がらず、生活が苦しい。消費税減税を含め、本気で取り組む政治家に出てきてほしい」と望んだ。

暑い中日傘をさし、街頭演説に耳を傾ける人たち

 近くの喫煙所で出勤前に一服していた川崎市の男性会社員(58)は「自分の国は自分で守るため、国防が大事。軍事費は国内総生産(GDP)2%とまでは言わないが、一定の装備は必要だ。核シェアリングについても議論すべきでは」と話した。
 出勤途中の台東区の男性会社員(55)は「若年層の投票率が上がってほしい。『投票しても変わらない』と諦めず、自分の未来は自分でつくるという意識を持ってほしい。政治家も若者を引き付ける政治を」と語った。(望月衣塑子)
参院選2022
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