参院選 1人区の野党候補一本化は11選挙区のみ 3分の2で競合、共倒れ懸念も

2022年6月22日 18時41分
 参院選で勝敗の鍵を握る32の改選1人区は野党の一本化が進まず3分の2で競合し、事実上の与野党一騎打ちは11選挙区にとどまった。
 野党は直近2回の参院選でほぼ全ての1人区で候補を一本化し、2016年は11勝21敗、19年は10勝22敗と善戦。今回は野党候補の乱立で政権批判票が分散して共倒れの懸念もある。
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 与野党一騎打ちの構図となったのは青森、岩手、福島、三重、新潟、沖縄など。前回は野党系が勝利した宮城や長野、滋賀などでも野党候補が競り合う。
 前回の参院選で野党共闘を推進した立憲民主党は昨年の衆院選後、共産党と距離を置き、両党の調整は「勝利する可能性の高い選挙区」にとどまった。国民民主党も比例票の底上げを狙い、今回は8つの1人区で独自の公認・推薦候補を立てた。
 さらに、前回は1人区に候補を立てていなかった日本維新の会も、全国への党勢拡大を目指して方針転換。9つの1人区で公認・推薦候補を擁立した。
 この結果、同じ旧民主党勢力である立民と国民が4つの1人区で競合。香川選挙区では立民、維新、国民、共産が候補を立て自民と争う乱立状態になった。
 立民の泉健太代表は21日の党首討論会で、一本化が限定的になったことについて「むしろ、この環境でよく10くらいの選挙区で調整できたなと思うくらいの成果だ」と述べ、野党共闘の難しさを強調した。(井上峻輔)

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