吉野さん 笑顔満開 ノーベル賞授賞式

2019年12月12日 02時00分

ノーベル化学賞のメダルを手に笑顔の吉野彰・旭化成名誉フェローと妻久美子さん=10日、ストックホルムのコンサートホールで(代表撮影・共同)

 【ストックホルム=共同】ノーベル賞の授賞式が十日夜(日本時間十一日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれ、スウェーデンのカール十六世グスタフ国王が化学賞の吉野彰(あきら)・旭化成名誉フェロー(71)に最高の栄誉を示すメダルと賞状を授与した。授賞理由はリチウムイオン電池の開発。メダルを手にした吉野さんは取材に「(気分は)最高です」と笑顔を見せた。
 深夜にホテルに戻った際には「やっと受賞の実感が湧いてきた。(メダルは)純金だから重いんです。ずっしりと」と感慨深げに話した。
 一夜明けた十一日朝には記者会見し、「(今後は)私の言葉の一つ一つが重みを持ってくる」とし、環境問題や大学教育などのあるべき姿を発信していきたいと述べた。
 授賞式では、ホールの舞台上で他の受賞者や王族とともに着席。妻久美子さん(71)ら千五百人以上が客席から見守った。業績が紹介されると、吉野さんは中央に進み、国王からメダルと賞状を手渡され握手。ファンファーレが鳴り響いた。
 共同受賞はマイケル・スタンリー・ウィッティンガム米ニューヨーク州立大特別教授(77)とジョン・グッドイナフ米テキサス大オースティン校教授(97)。吉野さんは二人の研究成果を基に、負極に炭素材料を用いることで商品化につながる電池の原型を作った。

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