<曇りのち晴れ>「空き家」その後

2022年6月23日 07時14分
 一昨年夏から、長年空き家だった父(74)の実家の処分に着手した。家のある新潟県内の市役所に問い合わせ、業者を探し、解体への途中経過を昨年6月にこの紙面で紹介したところ、「実は、うちにも空き家が…」という声を結構聞いた。国内の空き家は約849万戸(2018年)。悩ましい問題だ。
 わが家の空き家は昨年9月に無事に解体、更地になった。が、まだ片付いていない。駅から遠く、奥まった場所で、土地が売れていないのだ。
 そんな話をため息交じりに同郷の友人たちに話すと、「空き家予備軍」を抱える切実さは共通だった。私もそうだが、田舎の実家には高齢の親だけ。いずれ空き家になる。父の実家の後には、自分の実家がある。
 行政の担当者や専門家は「空き家になる前に、家族で話し合って対策を」と話していた。最近は、自治体が物件情報を提供する「空き家バンク」も増えている。だけど、利活用するには家の状態や管理も問われるだろう。まずは、実家に置いた自分の荷物を片付けなくては、と思っている。 (奥野斐、38歳)
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厚い曇り空でも雲の向こうには必ず青空がある−
そんな思いを胸に、記者が暮らしの出来事を綴(つづ)ります。

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