亡き娘へ「会いに来たよ」 笹子事故遺族 現場で献花

2019年12月11日 16時00分

天井板崩落事故があった中央自動車道笹子トンネル内の現場を訪れ、献花する遺族ら=11日未明、山梨県大月市で

 二〇一二年に九人が死亡した中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故の遺族らが十一日未明、トンネル内の現場を訪れて献花した。
 長女玲さん=当時(28)=を亡くした松本邦夫さん(68)=兵庫県芦屋市=は「時間をかけて娘をしのぶことができ、ありがたい。凄惨(せいさん)な現場だったことを思い出し、娘の人生が奪われたことは今でも残念でならない」と語った。
 トンネル内の換気設備工事で中央道の一部区間が通行止めになったことから、時間をかけての追悼が実現した。
 遺族は毎年、事故があった十二月二日の慰霊式に合わせて現場に入っていたが、通行規制は二車線のうち一車線のみ。一般車が走行する中、短時間で献花や黙とうをしていた。
 この日は計十一人が訪れ、家族が乗った車が天井板の下敷きになっていた場所で、静かに手を合わせた。
 次女の友梨さん=当時(28)=を亡くした石川信一さん(70)=神奈川県横須賀市=は「娘たちに会いに来られた。親としてうれしい限りだ」と述べた。

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