中村さん殺害1週間 計画1、2年 組織的犯行か

2019年12月11日 02時00分

中村哲さん

 【カブール=共同】アフガニスタン東部ナンガルハル州で福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73)が殺害された事件は、十一日で発生から一週間。当局は襲撃犯が一、二年前から綿密に計画を練った上で短時間で襲撃したとみて捜査、パキスタン人を含む組織的な犯行との見方を強めている。
 警察は十日、事件後に拘束した男六人のうち二人については具体的な関与が疑われるが、何も供述していないと明らかにした。別の四人は関与した可能性が低いとみており、別の容疑で捜査を続けるという。
 内務省のラヒミ報道官によると、襲撃犯は七、八人で、自動小銃などで武装した男は三人だった。ラヒミ氏は動機について「中村さんが手掛ける用水路を巡る水利権」が関係しているとの見方を示したが、詳細は明らかにしなかった。
 情報機関が傍受した携帯電話の通話記録などから、隣国のパキスタンで計画された可能性が高いと説明。襲撃犯にパキスタン人が含まれているとみている。
 中村さんが襲われたのは四日朝。州都ジャララバードの宿舎から約二十五キロ離れたかんがい作業の現場に向かう途中だった。襲撃犯は車を衝突させて無理やり中村さんの車を止めボディーガードを最初に銃撃。続けて中村さんに向けて発砲した。いったん銃声はやんだが、助手席に座っていた中村さんが起き上がったため、さらに銃撃された。襲撃犯は事前に中村さんを尾行するなどして移動ルートを把握していたとみられる。
 福岡県警は十日、中村さんの遺体を司法解剖した。捜査関係者によると、右胸などを撃たれて大量に出血し死亡した。

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