参院選埼玉 主な候補者の横顔(上)

2022年6月24日 07時38分
 七月十日の投開票日に向けて論戦が始まった参院選。埼玉選挙区(改選数四)に立候補した十五人のうち、主な十二人の横顔を届け出順に三回に分けて紹介する。=届け出順

◆宮川直輝(みやがわ・なおき)さん 49 N党 新
 子育て支援と減税を

 子育て支援の拡充と消費税の減税を主に訴える。「少子化の中で子どもを産んでと無責任に言っても、経済的な支援がなければ誰も産めない」。二男二女を苦労して育てた経験から、言葉に実感がこもる。
 川口市出身。高校卒業後、型枠大工の見習いとして腕を磨いた。やがて独立し、さいたま市内で工務店を営む。「二十、三十代のころは忙しくて記憶がないくらい」と振り返る。
 政治との接点ができたのは三年ほど前、NHK党の活動にボランティアで参加してから。「政治家に任せきりではだめだ」と決意し、昨年の衆院選鹿児島4区と今年二月の川口市長選に自ら立った。
 いずれも落選し「毎回無謀な戦いを挑んでいる」と苦笑いする。今回も「得票数の目標はない。一人でも二人でも勇気づけられたら選挙に出た意味がある」と無欲を貫く。

◆加来武宜(かく・たけよし)さん 41 維新 新
 多彩な経験を生かす

 弁護士、金融庁、外資系企業、フィットネスクラブ運営のRIZAP(ライザップ)グループ役員と多彩な世界を渡り歩いてきた。
 政治を志したきっかけは、わが子の存在。将来を考えた時に「そもそも日本は残っているのか」と大きな不安を覚えた。ちょうど昨秋の衆院選で維新が躍進したころ。改革をうたう政党を民意が後押しする姿に「日本を変えるチャンス」と奮い立った。
 思えば政治は身近にあった。金融庁で政治家の都合で深夜まで働かされる「ブラックさ」を目の当たりにした。スタートアップの経営支援では、規制が多く縦割り行政の弊害を痛感した。民間の感覚を取り入れるべきだと考える。
 二歳とゼロ歳の子と顔を合わせる間もなく朝晩街頭に立つ毎日。「せめてごみ捨てや皿洗いはと思いますが、妻からは『足りない』と怒られますね」と笑う。

◆高木真理(たかぎ・まり)さん 54 立民 新
 福祉充実掲げ国政へ

 「もっと地域の人と仕事がしたい」と銀行員を辞め、枝野幸男党前代表の事務所の門をたたいた。秘書として七年。地域の課題を住民と話し合い、解決していく仕事に魅力を感じた。
 三市合併でさいたま市ができる過程で、市民の声を取り入れる仕組みを考えてくれる議員候補を探すうち、「自分がやろう」と立候補。同市議二期を経て、県議三期目の途中で今回、国政に打って出た。
 きっかけは医師不足などに地方政治の限界を感じたから。医師の地域偏在の解消のほか、介護や医療、保育サービスの充実、人と技術への投資などを掲げる。
 家庭では高校生と双子の中学生の母親。休日にイメージカラーのオレンジ色の服を着ると「ママ今日仕事なの」と寂しそうな顔をしていた子どもたちも、もう受験生。「私が最初に受験結果が出るんです」と意気込む。

◆湊侑子(みなと・ゆうこ)さん 39 諸派 新
 情熱取り戻し再挑戦

 政治団体「幸福実現党」の県本部役員を務め、防衛力の強化や減税、原発再稼働などを政策に掲げる。「十三年前の立党から日本の危機を訴えてきた。それが現実になりつつあるが、まだ未来は変えられる」と熱っぽく語る。
 兵庫県で生まれ育ち、実家は製材会社。兵庫と和歌山の選挙区で二〇〇九〜一六年に三回の衆参選挙に出馬した。いずれも落選し、「政治活動に対して一度、バーンアウト(燃え尽き)してしまった」。
 その後、東京に移り、党の裏方として働いた。地方議員の当選を支えるうち政治への情熱を取り戻し、候補者として再び立つことを決めた。「無名なので失うものはないと思ってチャレンジしたい」と意気込む。
 一万歩を歩くのを日課とし、休日は必ずホットヨガに通う。「毒素を流して筋力を鍛えないと。体力勝負なので」

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