参院選、政見放送で何を訴えた?東京選挙区①菅原深雪氏、後藤輝樹氏、長谷川洋平氏、山添拓氏、松尾明弘氏

2022年6月27日 18時02分
 7月10日投開票の参院選の政見放送で、東京選挙区の候補者たちは何を訴えるのか。6月27日午後にNHK総合テレビで放送された5人の政見を、候補者ごとにまとめた。29日午前5時20分から再放送される。(放送順)

◆菅原深雪氏 諸派 新人

 諸派「日本第一党」新人で会社役員の菅原美雪氏(60)は、グレーのジャケットに水色のスカーフを首に巻いて、ときおり手振りを交えながら語った。「日本第一党」について「この日本国において日本人こそが一番優遇されなければならない、そう主張しております。長らく続く自公政権下、政府に国民の声は届いておりません。国民抜きの政治が行われております。だから、日本第一党が立ち上がったのです」と説明した。
 政策面では、「低賃金で働く外国人労働移民制度は即時停止」「超積極財政へ転換」などを列挙。「生きるための食料や生活に必要な物までかかる税金で国民生活を苦しめる悪税」だとして消費税を廃止し、若者の教育への投資を行うとした。安全保障面では、防衛費の増額に加え、「核をもたない国は核保有国から簡単に侵略される。そして罪のない国民が犠牲になるのです」として核保有・核武装を提案した。
 「皆さん、超積極財政で豊かになりましょう。あなたの一票で変えることができるんです」と支持を訴え、「日本第一党」の政党略称は「日本一」だと強調して締めくくった。

◆後藤輝樹氏 諸派 新人

 諸派「メタバース党」新人でデザイン印刷業の後藤輝樹氏(39)は、黒っぽい和装に身を包み、手元の原稿に目を落として早口で訴えた。冒頭、選挙への立候補は28歳で始めて今回で14回目になると明かし、「今まで没収された供託金は1380万円。たくさんのお金と時間を費やし、落選しても落選しても私が諦めない理由は、恩返しがしたいからです」と切り出して、自らの歩みを語った。
 1995年の沖縄米兵少女暴行事件の際、「自分の国で起きた犯罪を自分の国で裁けない現実に憤りを感じました。敗戦後50年も経っているのに、たった1人の女の子さえ守れず、本当に情けない気持ち」になった経験が、政治家を志したきっかけだと説明した。
 その上で、「敗戦後の自虐史観教育の結果、日本人の魂は骨抜きにされ、アメリカの傀儡かいらい国家となり、周辺諸外国に土下座外交する国へと成り果てました」との認識を示し、「無気力、無関心になってしまった大和魂に、元気になってほしいのです。投票は無料です。無料で世界が変えられます」と主張した。

◆長谷川洋平氏 N党 新人

 NHK党新人で政治団体「炭作り党」代表の長谷川洋平氏(45)は、東京郊外で自身が手がける炭作りの現場で撮影した映像を放映。作業着に軍手姿の長谷川氏が木々を背景に立ち、実際に炭作りをしている窯の内部を説明したり、できあがった木炭について言及したりしながら、自然をベースにした政策を語った。
 「この先に行きますと、もうどんどんどんどん空き家も増えていっている状態です。空き家ができると、やはりそこに不法投棄ですとか、そういった問題というものが出てきてしまいます」。都内でも高齢化や過疎の問題に直面する地域があり、炭作りなどをきっかけに人が集まることで監視の目も増え、よい社会づくりにつながると強調した。
 また、スギが密生する斜面を眺め、政策的に植えられたスギが花粉症や土砂崩れなどの問題の原因となり「負の遺産」になっていると指摘。全国の空き家問題などと解決を図った上で、日本の自然を残していきたいと訴えた。「政治経済に詳しい方、私より、たくさんいると思いますが、環境に関しては私、どんどんどんどんやって行きたいと思います」と意気込みを語り、支持を呼びかけた。

◆山添拓氏 共産 現職

 共産党現職で党政策副委員長の山添拓氏(37)は、青いジャケットに緑のネクタイを締め、自身が男女の賃金格差解消や最低賃金の引き上げを政府に求めた国会質問の映像を交え、実績をアピールした。
 政策面では、消費税の税率5%への引き下げや、最低賃金の時給1500円への引き上げ、年金改革や学校給食費無償化などを列挙。財源は大企業の内部留保に課税すれば十分に可能だとし「アベノミクスで壊された日本経済を立て直し、景気の回復と成長に踏み出しましょう」と訴えた。エネルギー政策の転換やジェンダー平等にも触れた。
 焦点の外交防衛では「軍事費2倍化」には反対し、「平和は軍事的対抗では作れません。ましてや核兵器で脅すなど、被爆国日本が絶対にとってはならない選択です。戦争をさせないことこそ政治の責任です」と力を込めた。改憲ではなく、憲法9条を生かした平和外交も提唱した。
 終盤では「アメリカに逆らえず、大企業の利益を最優先する政治ではなく、あなたの思いと願いを真ん中に置く政治に変える。それが日本共産党です」と党の信念を紹介して比例での支持を呼びかけた。

◆松尾明弘氏 立民 新人

 立憲民主党新人で元衆院議員の松尾明弘氏(47)の放送は冒頭、泉健太党代表が「物価高」「深刻な国際情勢」などと大書された紙を破って登場。約1分後にワイシャツ姿の松尾氏が訴え始めた。
 目指す社会像として、誰もが尊厳を持って働ける社会、医療福祉・行政サービスを便利に安心して利用できる社会などを挙げ「私には知名度はありません。あるのは、このままでは日本はまずいという強い危機感と、より良い世の中を未来につなぎたいという情熱だけです」と強調し、「強いリベラルを旗印に、平和で豊かな、そして公正な社会を作ります」と語った。
 安全保障を巡っては「極端な方向に走れば、日本が国際社会で長年築いてきた信頼を破壊するだけでなく、東アジア周辺の不協和音を増幅させ、かえって戦争を招きかねません」として「現実的かつ着実な外交防衛政策」を進めるとした。「自民党や、大阪から出てきた改憲案は決して認めてはいけない」とも話した。
 「家賃が高い」と東京の課題についても触れ、物価抑制や最低賃金の引き上げ、消費税の税率引き下げなどと合わせて家賃補助を行う考えを示した。

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