ウクライナの子ら描く 平和の願い「ゲルニカ」 厚木で展示 ピカソの大作と同サイズ

2022年6月25日 07時25分

展示された「キッズゲルニカ」の作品について小林市長(左)に説明する渡辺さん=厚木市で

 画家パブロ・ピカソが反戦の思いを込めた大作「ゲルニカ」と同じサイズのキャンバスに、ウクライナの子どもたちが平和を願って描いた「キッズゲルニカ」の作品が、神奈川県厚木市中町の文化商業施設「アミューあつぎ」八階で展示されている。二十六日までと七月二、三両日、午前九時〜午後六時に無料で見られる。
 キッズゲルニカは、世界各国の子どもたちが平和をテーマに、ゲルニカと同じ縦三・五メートル、横七・八メートルの絵を描くプロジェクト。ウクライナでは二〇一七年、当時、アパレル会社のパリ駐在員だった渡辺実さん(65)=静岡県富士宮市=が呼び掛け、東日本大震災の被災地を応援する活動の一環として実現。小型の一枚を含む計五枚が描かれた。
 渡辺さんによると、今回展示されている「平和の絆」を描いたのは、一九八六年のチェルノブイリ原発事故後、原発の作業員らが首都キーウに避難し、生まれた子どもたち。六〜十八歳ぐらいの約三十人がアクリル絵の具を使い、三日ほどで完成した。中央に大きな地球があり、それぞれの国旗の色に塗られたウクライナと日本の国の形、両国を象徴するヒマワリとサクラなども描かれている。
 会場で二十一日に渡辺さんから説明を受けた小林常良市長は「子どもたちの気持ちが伝わる温かい絵。平和を考えるきっかけになれば」。渡辺さんは「ロシアによる侵攻はウクライナに突然ふりかかった。人ごとではなく、困難な状況にある子どもたちのことを考えてほしい」と話した。
 渡辺さんは「原発事故が二度と起きないように」と願い、五作品を国内外で展示。ウクライナ侵攻後は同国の平和も祈り、広島、長崎、福島市などに続き、パリとスペインの四都市で実施。厚木では二十七日〜七月一日、市立小二校でも展示される。(村松権主麿)

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