参院選茨城 新人8人 候補者の横顔(下) 

2022年6月25日 07時58分
 参院選(七月十日投開票)の茨城選挙区では、改選二議席を新人八人が争っている。各候補者が政治の道を志したきっかけは? これまでに取り組んだ仕事や、大切にしている信条は? 余暇の過ごし方は? 横顔を二回に分けて紹介する。(届け出順)

◆加藤明良(かとう・あきよし)氏(54) 自民 新 公
 政治の世界 身近に育つ

 親戚に当たる狩野安(かのうやす)元参院議員らの秘書を経て、県議を三期。議員提案の「家庭教育支援条例」制定を実績として挙げ、「家庭教育は国政でも携わりたい仕事の一つ」と意気込む。
 県議や水戸市長を歴任した加藤浩一氏の長男で、幼少期から政治の世界は身近だった。父の教えで心に残っているのは「行政と民意のはざまを埋めるのが政治家の仕事」との言葉。県議時代も「行政マンに民意を伝えるのが自分の役割と常に意識してきた」。
 多趣味を自任。サイクリング、ゴルフ、サーフィン、ギター、ダイビングなどをたしなみ、全国高校総体(インターハイ)にも出場したフェンシングでは県協会長を務める。とはいえ、多忙でどの趣味にも時間を割けないのが悩み。「今は千波湖を走るのが一番の趣味かもしれない」と苦笑する。
 妻、長男、長女、愛犬とともに暮らす。(長崎高大)

◆村田大地(むらた・だいち)氏(45) N党 新
 JCで組織運営を経験

 参加していたオンラインサロンの講師だった立花孝志党首に誘われ、立候補を決めた。党の政策以上に立花氏のリーダーシップに共感。「NHKをぶっ壊す!」と訴える党に対し、「(NHK受信料を払った人だけが視聴できる)スクランブル化には賛成だが、NHK自体は必要な存在」と独自性も示す。
 祖父は茨城町議、父親は旧友部町(現・笠間市)議の政治家一家。反発もあって選挙に出るつもりはなかったが、同じサロンから政治を志す人も多かったため、考えを改めた。
 二〇一七年に笠間青年会議所(JC)の理事長を務め、現在は笠間市内でパン店を経営。組織を率いた経験から、「意見を聴き、これだと思ったことをずばっと言うのがリーダーの役割」と心得る。国会議員としてもモットーにしたいという。
 趣味はゴルフ。両親と妻、長男、次男の六人暮らし。(長崎高大)

◆大内久美子(おおうち・くみこ)氏(72) 共産 新
 郷里・福島で山登り満喫

 「おかしいことはおかしい。そう言わなくては、戦前のようになってしまう」。きっぱりと主張する。
 水戸市議を五期、県議を五期務めた地方政治の大ベテラン。数少ない女性議員として、障害者の権利の拡大や国民の暮らしの向上に努めてきた。
 かつて無認可保育所で勤務した経験が、政治の舞台に立つきっかけに。無認可では市の補助が出なかったため、認可を求めて市と交渉した。
 当時の市長は「親が勝手に子を産んでいる。役所の金で面倒は見られない」と突っぱねたが、憲法の条文を持ち出して役所を説得。無事に認可を得ることができ、共産党から市議選に立候補をと声がかかった。
 趣味は読書、映画観賞、山登り。福島県出身で郷里の安達太良(あだたら)山や会津駒ケ岳などに登った。三人の子がいるが、「子には子の人生がある」。今は夫と二人で暮らす。(出来田敬司)

◆仲村渠哲勝(なかんだかり・てつまさ)氏(80) 無所属 新
 沖縄出身 ドイツ語教え

 沖縄県南城市出身。高校卒業後、大学受験のために兵庫県の英語学校に進んだ。関西大で二年学んだ後、早稲田大に編入。卒業後はドイツに留学し、ハイデルベルクやベルリンの大学でドイツ語を学んだ。
 モットーは「死ぬまで勉強」。高校までは勉強が大嫌いだったが、英語学校で楽しさを知った。ドイツから帰国して東洋大大学院を修了した後は、非常勤講師や教授としてドイツ語を教える側に立った。
 今年八十歳の節目を迎え、故郷の沖縄は独立しなければいけないという思いが湧き起こった。「供託金は没収される覚悟」で、現在暮らしている茨城選挙区から立候補を決意。明治政府が琉球王国を併合した琉球処分は不当だったと訴える。
 他の政策を聞いても「そういう話はしない」。沖縄の独立だけを訴え、選挙戦を通じて一人でも多くの共感を得ることが目標だ。(保坂千裕)

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