<記者だより>運動会のエイサー

2022年6月26日 07時13分
5月の「はいさいフェスタ」で披露された創作エイサー=JR川崎駅前で

5月の「はいさいフェスタ」で披露された創作エイサー=JR川崎駅前で

 先日、娘たちが通う横浜市内の小学校で運動会があった。四年生の長女は団体演技で沖縄の伝統芸能「エイサー」を披露。沖縄言葉の曲に合わせ、手持ちの片張り太鼓「パーランクー」をたたいて踊る子どもたちの姿に、前に取材で聞いた話を思い出した。
 川崎や鶴見は沖縄にルーツを持つ市民が多いが、本土復帰前は文化の違いなどを理由に蔑視する風潮が残り、沖縄の芸能は仲間内で楽しまれるのみだった。そんな時代を乗り越え、鶴見で沖縄文化を広めてきた琉球民謡教室の主宰者は、近年エイサーが小学校の運動会で踊られるようになったことに感激し「涙が出た」という。
 運動会で踊ったことをきっかけに、長女はエイサーに興味を持ったようで、ユーチューブでエイサー団体の演舞を見て、その迫力に圧倒されていた。振り返れば私自身も小学三年生の運動会で「イエロー・サブマリン音頭」を踊り、ビートルズに関心を持った。運動会のエイサーが子どもたちにとって、沖縄の歴史や文化に思いをはせる種となることを願ってやまない。(北條香子)

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