参院選埼玉 主な候補者の横顔(下)

2022年6月26日 07時44分
 七月十日の投開票日に向けて論戦が始まった参院選。埼玉選挙区(改選数四)に立候補した十五人のうち、主な十二人の横顔を届け出順に三回に分けて紹介する。=届け出順

◆西田実仁(にしだ・まこと)さん 59 公明 現<3> 自
 物価高対策に積極的

 参院会長や税制調査会長など党の要職を担う。「与党として勝ち抜き、政治の安定を果たしていく」。足元の物価高への対策や、コロナ禍を受けた医療体制の整備に意欲を示す。
 政治の原点は、実家の小さなプラスチック加工工場。「働けど働けど生活が楽にならないのはなぜだろう」。幼心に抱いた疑問から、大学卒業後に経済誌の記者となった。
 取材の現場に十七年間立ち、「法律を作り、仕組みを変えないと問題は解決しない」と国政の道へ。二〇一九年の消費税率引き上げに伴い、軽減税率の導入を主導した。「反対も強かったが、社会に定着した」と実績を強調する。
 好きな言葉は「なせば成る」。旧満州(中国東北部)から引き揚げ、戦後の苦難を耐えた亡母の口癖だったという。たまの休日にクラシック音楽を聴きながら散歩するのが息抜き。

◆小林宏(こばやし・ひろし)さん 49 N党 新
 国内で大麻合法化を

 出馬会見に酒を数杯飲んで臨んだ。「緊張しちゃってしゃべれなくなるので、酒を飲めば意識の変容ができる。大麻も同じです」と国内での大麻合法化を主な主張に掲げる。
 コロナ禍などを引き合いに「ゼロリスクなんてことはあり得ない」と力説。世の中の多くの人が苦しんでいると感じている。「もっとまじめに政治をやってくれないと駄目だと思い、それができない今の政治家たちに代わって、僕が発信し続けていく」と立候補を決意した。
 カナダなど大麻を合法化した国で混乱は起きていないとして、「医療用だけでなく、個人で自由に使用できれば社会保障費を抑えられる」と主張。「誰かのために動くのがいい」と交流サイト(SNS)や街頭演説で自説を訴えている。
 東京都千代田区出身で、千葉県柏市在住。都内で建築業を営む。

◆池高生(いけ・たかお)さん 53 N党 新
 自分が既得権益壊す

 大学卒業後、プログラマーを経て二十六歳で立ち上げたゲーム会社を現在も営む。当初は製品の納期に間に合わなければ部下に「寝ないでやれ」と指示するような「パワハラをする側」だった。一変したのは二十年前、会社の売り上げの一部がなくなる事件がきっかけだった。同僚に裏切られ、うつ病を患った。
 十四年間の治療を経て今は落ち着いているが、フラッシュバックする時がある。社会的に弱い立場になり、「社会は強い立場の人間が弱い立場の人間を虐げる構図であふれている」と考えるように。その一例にいじめやパワハラ、NHKの受信料集金を挙げる。
 二〇一九年の参院選でNHK党の立花孝志党首が比例当選し、社会が変わるかもしれないと期待したが、変わらなかった。「変わるために自分が出なきゃ」と出馬を決意。「既得権益を壊すこと」を掲げる。

◆西美友加(にし・みゆか)さん 50 れいわ 新
 志すは市民の代弁者

 日本と米ニューヨーク州での資格を持つ弁護士。出馬を決めた理由は明確だ。「社会で取り残された人の声を具体的に届けたい。私の能力を市民の代弁者として使ってほしい」
 幼少期を川口市で過ごした。三十代で留学した米国で「社会への貢献」という理念を学び、詐欺被害にあった高齢者ら経済的に苦しい人たちの無償弁護に力を入れてきた。
 そんな法律家を国政への挑戦に駆り立てたのは、山本太郎党代表のひと言だった。「政治は皆さんのものだ」。昨年の衆院選を前にした党首討論会で有権者に呼び掛けるのを聞き、「これこそ民主主義。自分も参加したい」と候補者の公募に応じた。
 消費税の廃止や積極的な財政支出を訴え、二人暮らしの母(81)が選挙活動を支える。ドラマを見たり、愛犬と触れ合ったりする時間が癒やしという。
 ◇
 参院選埼玉選挙区には「横顔」で紹介した十二人のほか、無所属新人の高橋易資さん(65)、諸派新人の堀切笹美さん(47)、諸派新人の坂上仁志さん(60)も立候補している。

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