女性のおうち起業 オンラインで指南 伊豆の滝川さん、会社設立

2022年6月26日 08時02分

「働きたいのに思うような仕事がないと悩む女性の力になりたい」と話す滝川万佑花さん=伊豆市で

 働きたい女性の潜在力、見つけます−。静岡県伊豆市の自宅で、起業や副業をサポートする会社「ユーモアイロ」を立ち上げた滝川万佑花(たきかわまゆか)さん(33)は、就労意欲があってもうまくいかない女性たちに知恵やノウハウをオンラインで指南している。自身も子育てとの両立や仕事の選択肢が少ないなど悩みを抱えていたが一念発起、交流サイト(SNS)を使ったビジネスを研究し、開花させた。(藤浪繁雄)
 伊豆の国市出身の滝川さんは地元の高校を卒業後、事務や接客、営業などの仕事を経験。「地元には心から就きたいと思う仕事がなかった。就職の面接に行ってもスキル(特技、技能、資格)や学歴でふるいにかけられていると感じ、モヤモヤしていた」という。
 その後、啓介さん(37)と結婚。専業主婦となり、子どもも生まれた。その頃から「自宅にいながら仕事はできないだろうか」と考えるようになった。ウェブデザインの学校で得た技術で、名刺づくりの請け負いをSNSで発信した。顧客とはオンラインの会議システムなどを使って打ち合わせて商品を仕上げた。会社に所属しないフリーの仕事に手応えをつかんだが、「同じようなスキルを持つ人がたくさんいることが分かり、徐々に顧客が減ってきた」と振り出しに戻った。
 そこでへこたれず、今度はSNSでの集客やマーケティング術を徹底的に学んだ。「自己投資」と割り切り、借金して学校に通った。自身の歩みを顧みながら、働き口に悩みを持つ女性や子育て中の母親らの就労支援を始めた。
 自宅で子育てしながら、顧客とは原則月一回、全十二回のコンサルティングを重ねる。その人ならではの強みや特徴を引き出し、起業などビジネスとして提案する。例えば、岐阜県の女性は子どもを難関大学に合格させた生活スタイルや思考法に着目。オンラインの「子育て講座」を開講させ、成功したという。
 この女性のように月五十万円以上の収入を得るビジネスを軌道に乗せた「卒業生」も続々出現。滝川さんはフリーで活動していたが、昨年十一月に会社を設立。「(顧客が)『これがビジネスになるの?』と驚くようなことが仕事に結び付く。その人ならではのバックグラウンド(背景、経歴)を見つけていきたい」
 オンラインの強みを生かし、海外を含め遠隔地の顧客が多いというが最近、啓介さんのサポートで地元にも浸透を図っている。夫妻は「地方には思うような仕事がないと考えている女性に、どこにいても活躍できることを広めていきたい」と話す。

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