千葉県内猛暑 鴨川35.2℃ 6月の観測史上最高 流山の会社、市に熱中症指数計を寄贈
2022年6月27日 07時45分
関東地方は二十六日も気温がぐんぐん上昇し、千葉県内でも鴨川で六月として観測史上最高の三五・二度を観測するなど、猛烈な暑さとなった。そんな中、学校などでの熱中症対策に役立ててほしいと、流山市に本社がある建設資材メーカー「サンコーテクノ」が、熱中症指数計九十個を同市に寄贈した。
県内では二十六日、このほか香取で三四・六度、横芝光、茂原、市原で三四・四度を記録、県内十五観測地点のうち、九地点で今年最高となった。
寄贈した指数計は、工事現場で使うことを想定しているため、数値だけでなく危険度に合わせてアラーム音が鳴る。計測機器のタニタ(本社・東京)と熱中症指数計をコラボ開発・販売する洞下英人社長は「防じんマスクを着け、五〇〜六〇度の中で作業をすることもある。現場監督の勘に頼っていた判断を数値と音でチェックすることで、作業員の命と会社も守ることができる」と話す。
流山市内の小学校では二十日、体育の授業後に児童十二人が熱中症の症状が出て、病院に救急搬送された。寄贈式で井崎義治市長は「学校現場でこういうことが起きないよう、フルに活用し安全管理に努めたい」とお礼を述べた。
市内小中学校に配布するほか、市職員の屋外作業などで活用。また市内公共施設で行うスポーツ大会など一般へも貸し出す。問い合わせは市スポーツ振興課=電04(7157)2225=へ。(牧田幸夫)
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