「仮面女子」猪狩さん敗訴 東京地裁、国の管理責任を認めず 看板倒れ下敷きで大けが 

2022年6月27日 19時36分
東京地裁などが入る裁判所合同庁舎

東京地裁などが入る裁判所合同庁舎

 東京都文京区の湯島聖堂で2018年、倒れた看板の下敷きになり、大けがを負ったアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさん(30)と両親が湯島聖堂を所有する国に対し、安全対策を怠ったとして計1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、請求を棄却した。
 事故の補償を巡っては、湯島聖堂の管理を委託されている公益財団法人から和解金が支払われている。訴訟では、国に看板の管理権限があるかどうかが争われた。
 成田晋司裁判長は、看板の掲示内容の大部分は公益財団法人独自の講座だったと指摘。「国が団体に看板の設置や管理を求めた事実は認められない。団体が掲示内容や管理費用を決めている」と管理権限を否定し、賠償責任は負わないと判断した。
 猪狩さん側は「看板は湯島聖堂と一体となった公共物で、国が管理していた」と主張していた。
 判決などによると、18年4月11日、湯島聖堂の敷地に設置された立て看板(高さ約2・8メートル、幅約3・8メートル)が強風で飛ばされ、近くを歩いていた猪狩さんにぶつかり、下半身の運動機能を完全に失う障害を負った。猪狩さんは車いすでアイドル活動を続けている。(共同)

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