<コラム 筆洗>どしゃ降りの雨を表現する英語の慣用句、「It rains …

2022年6月28日 07時05分
 どしゃ降りの雨を表現する英語の慣用句、「It rains cats and dogs」。入試問題に出やすいと暗記した覚えがあるが、ネコとイヌでなにゆえ大雨となるのか▼一説によると、ネコが大雨、イヌが強風をそれぞれ招くと信じられていた伝説の名残だとか。別の説では滝を意味するギリシャ語の「キャタダップ」と関係があるという。滝のような雨。「キャタダップ」を早口でいえば、「キャッツ・アンド・ドッグ」と聞こえなくもない▼雨を降らせ、風を吹かせる伝説を信じるとすれば、今年のネコとイヌは少しばかり、なまけ者だったらしい。気象台は関東甲信、東海地方などの梅雨明けを発表した▼平年に比べてかなり早い梅雨明けという。関東甲信地方は昨年より約三週間も早い。発達した太平洋高気圧が梅雨前線を早々と追い出した▼「やまない雨はない」という表現は人生、つらいことばかり続かないという前向きな意味として使われるが、あまりにやむのが早い雨というのも少々、心配になる。<今年は時序の正しき入梅かな>高浜虚子。「時序」が正しいとは思えぬ早い梅雨明けが長い猛暑と水不足を予感させる▼六月というのに外は既にうだるような暑さである。暑さを避け、朝早く散歩に連れ出した老犬が数歩でもうハーハーいっている。おまえとネコがサボったせいだとは言わなかったが。

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