参院選群馬 投票率向上へ 笑いの力 県内全高校で芸人が授業 たかまつななさん設立企業と連携

2022年6月28日 07時59分

高校生に投票の大切さを伝えるたかまつななさん(左から2人目)=渋川市で

 七月十日投開票の参院選に向けて、群馬県選挙管理委員会は、お笑い芸人のたかまつななさんが設立した民間企業「笑下村塾」と連携して、お笑い芸人が県内の全高校に出向いて講師になる選挙授業を開いている。前回の参院選群馬選挙区の十代の投票率は30・14%で全国平均の32・28%を下回っており、若者にも親しみやすい出張授業で投票率向上を図る。(安永陽祐)
 「笑下村塾」は若い世代の政治参加を促そうと、お笑い芸人による主権者教育などの授業や研修を全国で開催している。県内の選挙授業は四月から始まり、本年度中に全七十九校で開く。参院選前に集中的に実施し、投票日までに五十一校で完了する予定。
 今月十六日に渋川市の渋川高校で実施した授業には三年生約二百人が参加した。たかまつさんが司会を務め、民主主義について「一個のプリンを家族で誰が食べるかをどうやって決めるか」といった例を挙げながら解説した。
 生徒らが参加したゲームでは、女子高校生や会社員、会社社長など五人の役になりきり、「五十歳以下の選挙権を廃止」という架空の政策について議論した。ゲームでは三対二で否決されたが、実際の世代別の人口比と投票率を掛け合わせると、若者世代より高齢者世代が多くなることなどから、結果が逆転する可能性も示した。
 たかまつさんは「選挙に行かないと損をする。社会を変える選挙という権利を使って」と呼びかけた。
 三年の斎藤諒さん(17)は「若者の一票で日本を変えられると感じた。選挙に興味はなかったけど十八歳になったら投票に行こうと思う」と話した。
 県選管はこの他の取り組みとして、投票日などを記載した啓発用のうちわ五万七千枚を用意し、市町村選挙管理委員会や県行政県税事務所の窓口などで配布している。

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