参院選静岡 候補者の横顔(下)

2022年6月28日 08時09分
(届け出順)

◆若林洋平(わかばやし・ようへい)さん 50 自新 公
 全市町の代弁者の自信

 「市長経験者として、三十五市町の代弁者になる」。御殿場市長を辞めて挑んだ昨年の参院補選で、その思いはかなわなかった。
 別の参院議員の知事選出馬に伴って行われた突然の選挙。限られた時間で知名度を高めるのは難しく「言い訳はしたくないけど無謀だった」と振り返る。
 その分、落選から参院選までの八カ月間は一人でも多くの人に、と顔を見せて対話することを重ねてきた。敗れたことも謝罪して回ったが、支援者からは「悪いことをしたな」と逆に謝られた。「人情を感じた。政治家として、恩は仕事で返す」
 補選のときは県西部との関わりの薄さが否めなかった。だが時間をかけて地域を回ったことで、つながりを持つ人も増えた。「『出身がどこかということは関係なく、(静岡全体のことを考えて)候補者を選んでほしい』。前は言いにくかった言葉だけれど、今は堂々と言える」。全市町の代弁者としての自信を強くし、リベンジを誓う。(中川紘希)

◆平山佐知子(ひらやま・さちこ)さん 51 無現<1>
 子どもの問題取り組む

 NHKキャスターだった時、家族と暮らせない子どもたちに講師として接したことがあった。DV(家庭内暴力)、ヤングケアラー、孤立…。子どもたちを取り巻くさまざまな事情を知り「政治の力で仕組みを変えるべきだ」と政界を志した。当選後もライフワークとして、ひとり親世帯の支援や子どもの貧困問題に取り組んできた。
 無所属にはこだわりがある。旧民進党に所属していた際に国会質問で、質問内容を党に決められたことがあった。「何のために政治家になったのか。なぜここに立っているのだろう」。悔しさが込み上げた。党を飛び出し「目の前の人の声を国に届け、国を動かすことができる」と手応えを感じている。
 大事にしている言葉は「一言報恩(いちごんほうおん)」。言葉を扱う仕事だからこそ思う。「言葉は言霊。いただいた言葉に感謝して、それに報いるべく全力を尽くすと常に心に留めている」。事務所のみんなで世話する保護猫「まる」と触れ合うのが癒やしの時間だ。(塚田真裕)

◆堀川圭輔(ほりかわ・けいすけ)さん 48 N新
 森友問題で政治家志す

 政治の世界を志したきっかけは森友学園問題だった。「われわれが働き、正直に納税して国を支え、国民が困ったときには国が守る。それが必ずしも当たり前じゃないと分かった」。折しもNHK党に注目し始めた時期と重なる。「半信半疑で見ていたら」二〇一九年の参院選で党首が比例区で当選。「衝撃を受けた」
 会社員を続けながらN党からの立候補を決めた。今回、党名通りNHKの受信料制度に異を唱える。「ここまで大きな問題を解決できたら、それ以外の問題を解決するきっかけになる」との思いを抱く。
 選挙区は「静岡で」と即答したという。「富士山を見ると身が引き締まる」。これまで与野党で一議席ずつ分け合ってきたことに「何度も同じ構図で選択肢がないと思っている人たちに応えたい」と意気込む。
 夜のウオーキングを共にし、最近は会話が増えたという妻は、出馬に「私は無関心だから」。好きなように人生を歩ませてもらっていることに感謝する日々だ。(塚田真裕)

◆船川淳志(ふなかわ・あつし)さん 65 無新
 静岡の自然世界に発信

 「今回の選挙ほど緊張感のない状況はない。そこに小石一つでも投げ込みたい」。東京都三鷹市のマンションや趣味のバイクを売却し、選挙資金を捻出した。
 慶応大卒業後、会社員を経て米国の大学院に留学。一九九九年に経営コンサルティング会社を設立し、社長を務めている。静岡との関わりは小学生時代から。「ボーイスカウトをやっていた。御殿場でのキャンプは夏の風物詩。静岡は自然の多様性に富んでいる。世界に発信したい」
 趣味は総合武術、大型バイク、鉄道、ボルダリングなど多岐にわたる。「人と壁をつくるのが大嫌い。日本がなかなかデジタルトランスフォーメーション(DX)できない理由は、日本人が趣味が少なく縮こまっているからだ」
 大学時代には棒術部を創設し、初代主将も務めた。「人助けが好き。趣味でボディーガードもやっている」と笑う。ビジネス書や英会話本などを多数執筆している。妻は外資系企業で出会った米国人。(三沢聖太郎)

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