「当たり前のことですが、交通ルール守って」 千葉・八街の飲酒運転トラック死傷事故から1年 被害者家族がコメント

2022年6月28日 18時59分
事故現場近くに設けられた献花台に手を合わせる地元住民=28日、千葉県八街市で

事故現場近くに設けられた献花台に手を合わせる地元住民=28日、千葉県八街市で

 千葉県八街やちまた市で昨年6月、飲酒運転のトラックにひかれ下校中の小学生5人が死傷した事故から、28日で1年となった。事故発生時刻の午後3時半ごろ、現場の通学路に設けられた献花台に住民や被害児童と同年代の子どもらが訪れ、花束やジュースを供えた。「今回のような事故は2度と起きてはならない」―。被害者家族は同日、今も続く交通違反に警鐘を鳴らすコメントを発表した。(加藤豊大、鈴木みのり)
 献花台を訪れた近くに住む会社員の角本正司さん(62)は「何の罪もない子どもの命が奪われた。守れなかったのは私たち大人の責任だ。飲酒運転は許せない」と涙を流した。
 被害者家族は代理人弁護士を通じて出したコメントで「1年という時間が長いのか、短いのか、我々にはわかりません」と複雑な心境を吐露した。
 事故を受け八街市は、再発防止に向け現場周辺にガードパイプ(防護柵)を設置。道路を凸状に盛り上げて車両を減速させる「ハンプ」も設けた。
 ただ、遺族らはコメントで「今回の事件の現場でさえ、速度違反をして走行している車を見かけます。本当につらく、怒りさえ湧いてきてしまいます」と訴え、「当たり前のことですが、交通ルールを守ってほしい。最低限それだけはお伝えしたくコメントを発表させていただきました」と結んだ。
 事故では、同市朝陽小学校3年の谷井勇斗君=当時(8つ)=と2年の川染凱仁かわそめかいと君=同(7つ)=が死亡。一時意識不明の重体となった女児(9つ)は、回復後も視覚や嗅覚に障害が残った。8歳と7歳の別の男児2人も重傷を負った。

関連キーワード


おすすめ情報