八街5人死傷事故1年 小学校や市役所で黙とう 元勤務先親会社は「飲酒運転根絶」

2022年6月29日 07時13分

事故発生時刻に合わせて黙とうをする市職員ら=八街市役所で

 千葉県八街市で飲酒運転のトラックが下校中の児童の列に突っ込み、小学生五人が死傷した事故から一年を迎えた二十八日、被害児童が通っていた同市朝陽小学校や地元市役所では、関係者らが命を落とした二人を悼み黙とうした。事故を起こした会社の親会社は声明を出し、飲酒事故防止に努めることを誓った。(加藤豊大、鈴木みのり)
 同校では同日午後、各教室で児童三百六十六人と教職員三十八人が一分間黙とう。その後、多田勇司校長が全校児童に向け、交通安全や命の大切さを訴える講話をした。
 多田校長は報道各社に向け発表したコメントで「たった一人の飲酒運転というルール違反が、多くの人の人生を狂わせてしまった。二度と同じようなことが起きないよう、児童にはルール違反のない社会をつくっていこうと呼び掛けたい」と述べた。
 事故発生時刻の午後三時二十三分には、八街市役所で庁内アナウンスが流れ、職員らが黙とうした。北村新司市長によると、市内では、事故後の通学路の点検で百五十カ所が危険とされ、そのうち百三カ所で対策が完了。対策が済んでいない場所については「外側線やグリーンベルトの整備など、できることからやっていきたい」と語った。
 自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪に問われた梅沢洋(ひろし)元運転手(61)に、千葉地裁は三月、懲役十四年の判決を言い渡し、四月に確定。元勤務先の親会社「南武」(東京都葛飾区)は事故を受け、運転前に呼気からアルコールを検出するとエンジンがかからなくなる機器「アルコールインターロック」を導入した。従業員らは毎月二十八日に現場を訪れ、献花してきたという。
 知念辰浩代表取締役は同日、「被害者、家族に心からおわびし、同じ過ちを繰り返さないため、飲酒運転根絶に全力で取り組む」との声明をホームページで公表した。

関連キーワード


おすすめ情報

千葉の新着

記事一覧