JR東大宮支社がオークション ファンの愛に応えて…引退車両を「工芸品」に こだわり光る逸品などあすから

2022年6月29日 07時14分

オークション販売する「185系」の「鉄道工芸品」側面タイプ(左)と前面タイプ

 JR東日本大宮支社は三十日〜来月三日、引退した「185系」車両の部品を利用した「鉄道工芸品」など十三点をオークション形式で販売する。車両から取り外した部品と、車両整備に携わる職人が新たに制作した車体の一部を組み合わせた逸品で、鉄道ファンのツボを押さえた仕上がりとなっている。(前田朋子)
 旧国鉄時代の一九八一年に導入された「185系」は特急「踊り子」号などとして活躍し、今も人気が高い。昨年三月のダイヤ改正で定期列車から引退後は、個人から「一両欲しい」「前面だけ切り取って買えないか」などの引き合いがあったという。
 そうしたファンの声を受け、大宮総合車両センター(さいたま市大宮区)の職員らが今回の企画を発案。「現代の名工」に選ばれた職員も参加し、匠(たくみ)の技を楽しめる八点を制作した。
 車両前面を利用したタイプ(縦一メートル三十一センチ、横一メートル、奥行き六十センチ、重さ百キロ)は、実物のヘッドマークやガラス、愛称表示器を活用。車両番号をあしらい、新たに制作した部分も実際の車両に使われていたのと同じ塗料で塗るなど細部にこだわった。
 車両側面タイプ(縦六八・五センチ、横一メートル五センチ、奥行き二十五センチ、重さ五十キロ)は、行先表示器の上に実際の車両さながら雨どいを付けるなど、細かな意匠が光る。愛称や行き先の巻き上げも手動でできる。
 購入は「JRE MALLオークションサイト」で三十日午前十時から。前面タイプは十万円、側面タイプは五万円からスタートする。「185系」関連八点のほか、ダイヤ改正で不要になった西那須野駅(栃木県)の「グリーン車停止位置案内表示器」や、駅員が使っていた「定刻起床装置」など計五点もある。

定刻起床装置。古物としての出品で動作保証はしていない=いずれもさいたま市大宮区のJR東日本大宮支社で


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