<芸人 今昔ものがたり 西条昇>ビートたけし編(4) ブームけん引 伝説は続く

2022年6月29日 07時37分

映画「その男、凶暴につき」の製作発表記者会見に出席したビートたけし(1989年3月撮影)

 1980年の春に巻き起こった漫才ブームで、ツービートは、たけしによる交通標語ネタ「赤信号みんなで渡れば怖くない」や、レオタードのハイレグを表現するポーズで叫ぶ「コマネチ!」などの流行語を生む。しかし、人気面においては当初、アイドル的な人気を得たB&Bやザ・ぼんちら関西勢にリードを許していた。その年の暮れに放送された「THE MANZAI」では、当時の人気ドラマやCMを斬りまくるネタを披露。鋭さのある笑いで、他のコンビを圧倒してみせた。
 81年の元日には、たけし単独での深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」がスタート。自分のことを「オイラ」と言い、下町のヤンチャ小僧のような口調で繰り広げる毒舌トークが受けて、若者のカリスマ的な人気を獲得する。ブームのコンビを揃(そろ)えた「オレたちひょうきん族」でも「タケちゃんマン」に扮(ふん)して中心的存在に。
 漫才ブームは82年に終息するが、「ビートたけしの−」という冠番組を各局に持つたけしの人気は健在で、タモリ、明石家さんまとともに「お笑いBIG3」と呼ばれた。人気絶頂にあった86年12月にフライデー編集部襲撃事件を起こし、8カ月間の謹慎後に復帰。89年には本名の北野武として「その男、凶暴につき」で映画監督デビュー。97年の監督作品「HANA−BI」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、「世界のキタノ」としての評価を高めた。
 今年75歳となったたけしは、4月からテレビのレギュラー番組を3本に絞った。今後、たけしがどんな媒体でどんな作品を生み出すのか、注目していきたい。
※ビートたけし編は今回で終了です。次週7月6日から萩本欽一編が始まります。

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