参院選、政見放送で何を訴えた?東京選挙区③朝日健太郎氏、松田美樹氏、斎木陽平氏、桑島康文氏、生稲晃子氏

2022年6月29日 18時36分
 7月10日投開票の参院選の政見放送で、東京選挙区の候補者たちは何を訴えるのか。6月29日午後にNHK総合テレビで放送された朝日健太郎氏、松田美樹氏、斎木陽平氏、桑島康文氏、生稲晃子氏の政見を、候補者ごとにまとめた。7月1日午前5時20分から再放送される。(放送順)

◆朝日健太郎氏 自民 現職

朝日健太郎氏

 自民党現職で元国土交通政務官の朝日健太郎氏(46)の放送では、冒頭で岸田文雄首相が約30秒にわたり「皆さんの暮らしを必ず守り抜きます」などと力を込めた後、紺色のスーツに水色のネクタイ姿の朝日氏が登場し「責任世代を代表する者の一人として、私が目指すのは、活気に満ちあふれ、健やかに、そして力強く、誰もが輝ける社会です」と訴えを始めた。
 初当選した6年前を振り返って「オリンピアンの私だからこそ(東京五輪・パラリンピック)大会に貢献できる」と立候補に至った思いや、当選後に大会開催やワクチン接種に奔走した実績をアピール。東京大会を「世界中に感動を届け、世界から賞賛される大会となりました。改めてスポーツの力、可能性を実感しました」と総括した。
 繰り返し述べたのは「大丈夫、明日はきっとよくなる!」というフレーズ。一方で具体的な政策には「経済を成長させ、雇用を生み出し、負担を減らし、健康長寿を実現する」ことと「厳しい安全保障環境の中で国民と領土を守り抜くために、憲法改正などの議論を深める」ことに触れるにとどめた。最後にも岸田首相が登場し、支持を呼びかけた。

◆松田美樹氏 NHK 新人

松田美樹氏

 NHK党新人で不動産会社役員の松田美樹氏(35)は白いジャケット姿で「あなたの1票が約250円になります。詳しくは、続きの放送をご覧ください」との説明と「NHKをぶっこわーす」と同党定番のフレーズを披露すると、画面は党首らの映像に切り替わった。松田氏の出演はこの約20秒間だけだった。
 続いて登場した立花孝志党首は「NHK党の選挙区での立候補者は当選を目的としておりません」とした上で、別の動機を明かした。それは得票数に応じて国政政党に配分される年総額約300億円の政党助成金をより多く獲得することで、立花氏は「あなたの1票で国から政党助成金として約250円が、NHK党に交付されます」と語った。
 受け取った資金は、国民がNHKから裁判を起こされた際の費用などに充てると使途を説明した上で「得票率が2%を超えない、となってしまうと政党助成金を受け取ることができなくなってしまいます」として、投票を呼びかけた。
 この後、同党比例代表の候補者のユーチューバーの映像が映ったり、再び立花氏がテレビメディアやNHKを批判する様子が映ったりした。

◆斎木陽平氏 諸派 新人

斎木陽平氏

 諸派「こどもの党」新人で学習塾経営の斎木陽平氏(30)は、黄色いシャツに紺のジャケット姿で「すべての子どもに1000万円を給付する」との政策を中心に話した。
 冒頭に「失われた30年を、もう繰り返したくない。どんどん落ちぶれていく日本を、もう見たくない。少子高齢化に終止符を打つ」と決意を語ると、すぐに政策の話題に切り替えて「子どもにかかる教育費1000万円を国が負担すると決めれば、安心して子どもを産み、育てることができます。未来の納税者を国が育てる。そうすれば年金や介護も安心できるものに変えられる」と訴えた。
 自身については30歳で最年少候補だとし、学習塾経営をする中で「どうして国はもっと子育てを応援しないのか」と政治に疑問を感じていたと説明した。
 同性愛者の当事者だとも語り「子どもがいる、いないに関係なく、人口増加はあなたに利益をもたらす」と主張。子どもが増えることで消費が拡大し、所得や税収も増えるとして「子ども政策は即効性のある経済政策」と自信を示した。1000万円支給の財源としては、子ども国債の発行を挙げた。

◆桑島康文氏 諸派 新人

桑島康文氏

 諸派「核融合党」新人で医師の桑島康文氏(60)は、オレンジ色と黄色の服装に身を包み、手元の原稿に目を落としながら独特なイントネーションに乗せて考えを語った。
 「石油、天然ガス枯渇による自由経済崩壊や食糧危機が迫っています。核融合発電所は、安くて簡単に、すぐに大量に造れます」と切り出すと「原発跡地などに10種類以上の国立核融合発電所を造り、電力を安く、無限に、永久に供給し、全電化社会を目指します」との政策を掲げた。
 核融合発電所の建設によって年間300兆円の新たな財源が見込めるとし、それによって消費税や年金などの保険料を廃止でき、国債も返済できるとした。核融合によって日本が数百万発の巨大水爆を製造することが可能になるとも語り「米英仏覇権マスゲームや日米安保マスゲームはやめ、軍事費の大幅削減や在日米軍撤収を目指します」と続けた。
 防衛費のGDP比2%への増額や消費税のさらなる増税には反対の考えを示した。新型コロナウイルスのワクチン接種の中止、感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザ並みの5類への引き下げも訴えた。

◆生稲晃子氏 自民 新人

生稲晃子氏

 自民党新人で俳優の生稲晃子氏(54)の放送では、冒頭に岸田文雄首相が支持を訴えた。その後、生稲氏が支持を広げる街頭活動に取り組む様子などを映像で紹介しつつ、本人のナレーションや街頭演説の音声で決意や政策を伝えた。
 生稲氏は「私が国政を志す背景には、私自身の体験と実感があります」と切り出すと、11年前に乳がんを発症し、再発に苦しみながらも芸能活動や子育てをしてきたことを説明。「仕事と健康の両立という問題と向き合った時、今の社会では困難な現実が立ちはだかる。そう実感したのです」と出馬の動機を語った。
 さらに、街頭で駆け回る映像に自らの演説の音声を重ね、力を注ぎたいこととして「国民をがんから守るための支援の拡充」「仕事と健康が両立できる社会づくり」「新型コロナに負けない経済活動の支援」を挙げた。「1人でも多くの国民のみなさまの健康を願って、笑顔で幸せに暮らせる社会、生きがいを持って働ける日本を作っていきたい、そのように考えています」と強調した。
 終盤には安倍晋三元首相のメッセージや、再び岸田氏が支持を呼びかけるシーンが映された。

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