比例代表で「#女性に投票チャレンジ」SNSで共感広がる 女性議員1人でも増やしたい

2022年6月30日 06時00分
 比例は女性候補を―。7月10日投開票の参院選で、比例代表では女性候補の名前を書いてもらおうと、有志グループが交流サイト(SNS)で呼び掛けている。今回の参院選で女性候補の割合は初めて3割を超えたが、法律が目指す「男女同数」には程遠い。1人でも多くの女性議員を国会へ送り出そうと、有権者主体の取り組みに、共感の輪が広がっている。(柚木まり)
 キャンペーン名は「#女性に投票チャレンジ」。有志メンバーは18歳~40代の学生や会社員で、女性が中心だ。若者に利用者が多い写真共有アプリ「インスタグラム」や動画投稿アプリ「TikTok」などを活用している。
 市民団体「みらい子育て全国ネットワーク」代表の天野たえさんは発起人の1人で、キャンペーンを発案した。きっかけは今年2月、子育て政策を巡り参考人として出席した国会審議だ。自己紹介した後、いきなり「手短にしてくれよ」と議員席の方から男性の声で、攻撃的なやじが飛んだ。男性参考人にやじはなく、男性中心の国会の偏見を体感した。
 「あんな暴力的な国会には行きたくない。それでも議員になろうと思う女性は貴重」と天野さん。女性職員が圧倒的に多い介護・保育の現場では低賃金が社会問題になっている。女性議員が少ないことで、暮らしの中で困っている女性の声が国会で十分に取り上げられず、構造的な問題を生み出していると感じる。
 参院選では選挙区と比例代表に投票する。衆院選と異なり、参院比例代表は政党名だけでなく、候補者名を書くことができる。政党ごとの当選者は特定枠を除き、得票順に決定する。
 サイトには活動への共感を示すメッセージが多く寄せられている。その一方で、「性別に関係なく選ぶべきだ」などの声もある。だが、日本の国会の女性議員の比率は世界約190カ国で最低レベル。天野さんらは「国会議員は私たちの代表なのに、ほとんどが男性である現状こそが不公平だ」と言う。
 18年施行の「政治分野の男女共同参画推進法」は、政党に男女同数の候補者擁立を促すが、今回は選挙区、比例代表とも33%。前回の比例代表も31%で、当選者の割合は20%だった。
 有志の1人でSNSユーザー名・笛美さんは「女性が女性を応援する流れをつくりたい」と語る。

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