ライオンいない上野に 国内で初飼育 最後の1頭死ぬ

2019年11月29日 16時00分

死んだインドライオンの雄「モハン」=東京・上野動物園で(公益財団法人東京動物園協会提供)

 上野動物園(東京都台東区)で飼育されていたインドライオンの十七歳の雄「モハン」が二十六日に死に、同園からライオンが一頭もいなくなったことが分かった。絶滅危惧種のインドライオンの確保は厳しく、今後の展示は未定という。
 モハンは二〇〇二年五月、同園で三つ子のうちの一頭として生まれた。今年七月に体調を崩し、公開を取りやめていた。今月二十六日午後二時ごろに非公開の室内で倒れ、急性心不全で死んだ。同園で飼育していたモハンの母親ときょうだいも一六年二月~今年十月にすでに死んでおり、モハンは同園で最後の一頭だった。
 ライオンは江戸時代に見世物小屋で展示された記録があるが、同園では一九〇二(明治三十五)年に国内の動物園として初めてライオンを飼育展示。当初はアフリカライオンを飼育していたが、二〇〇二年からインドライオンに切り替えていた。
 インドライオンは絶滅危惧種で、インドの保護区「ギルの森」に約三百頭しか生息していないとされる。日本動物園水族館協会のホームページなどによると、国内ではほかに野毛山動物園(横浜市)やよこはま動物園ズーラシア(同)で計四頭飼育展示されているのみ。海外からの調達も容易ではなく、動物園が新たに確保するのは難しくなっているという。 (天田優里)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧