「魅力ある地域 つなぐ一歩に」 3日に新金線 試乗体験会 葛飾の団体が旅客化をPR

2022年6月30日 07時15分

「地域の魅力を発見できるイベントにしたい」と、試乗会の乗車券を手にする片山さん=葛飾区で

 東京都葛飾区を南北に走るJR金町−新小岩駅間での新金貨物線(新金線)の旅客化に向けた動きを盛り上げようと、地元の市民団体が七月三日、同区間を走る列車の試乗体験会を開催する。クラウドファンディング(CF)で資金を集めて実現。団体は「魅力ある地域をつなぐ一歩に」と期待を込める。(太田理英子)
 新金線は一九二六年に開業したJR総武線の支線で、金町−小岩駅(江戸川区)間約九キロを結ぶ単線。現在は一日に上り四本、下り三本が走っている。

試乗会で使用する「185系」の車両=新金線いいね!区民の会提供

 葛飾区内では南北を結ぶ公共交通が路線バスに限られ、区は長年、新金線の金町−新小岩駅間約七キロでの旅客化を検討してきた。今夏、ようやくJR東日本や国などと旅客化の検討会を発足することが決定。二〇三〇年ごろの一部区間での先行開業を目指す。
 旅客化の動きを受け、「この機運を盛り上げたい」と試乗会を企画したのが地元有志による「新金線いいね!区民の会」だ。一五年の設立以来、同区間沿線でのウオーキングイベントや清掃活動を実施し、新金線をPRしてきた。
 試乗会はJRと交渉を重ね、常磐線松戸駅(千葉県松戸市)を出発し、金町−新小岩駅を通り、総武線銚子駅(同県銚子市)を目指すツアーが決まった。特急「踊り子」などで使われ、定期運行を終えた車両「185系」を使う。
 参加者と開催費を募るため、五月下旬にCFを始めると、二週間で目標額の四百二十六万円を達成。最終日の六月十二日には五百四万円に達した。試乗会参加は、CFに協力した区内外の家族連れら三百六十人限定。
 メンバーの片山淳也(じゅんや)さん(50)は「南北の交通が少ないため、区内の魅力ある地域を知らない人は多いと思う」と指摘。「金町も新小岩も新しい住民が増えている。地域活性化につながるよう、新金線への関心と理解を広げたい」と話す。今冬の試乗会開催も検討している。

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