木更津の観光農園 農薬不使用の「ど根性栽培」ブルーベリー 市内であす全国産地シンポ

2022年6月30日 07時25分

「ど根性栽培」で育つブルーベリーを見守る江沢さん=いずれも木更津市真里谷で

 千葉県木更津市観光ブルーベリー園協議会の観光農園が農薬を使わずにブルーベリーを育てる「ど根性栽培」に取り組み、注目を集めている。長い園では四半世紀続け、近年は八園が有機JAS認証を取得。七月一日、市内で開かれる「第22回全国産地シンポジウム2022ブルーベリーin木更津」で、講演やパネル討論などがある。
 「ど根性」を発揮するのは生産者ではなくブルーベリー。協議会の江沢貞雄会長(74)は「化学肥料、農薬、水やりと、基本『何にもやらない』。自分がやって成功すれば必ず同じ方法で続く人はいると信じて取り組んだ」と語る。

ヤマボウシの木に産み付けられたモリアオガエルの卵

 江沢さんは一九九七年、JA木更津の職員を辞めて五十歳で転身。竹やぶだった山林でブルーベリーの栽培を始めた。妻と竹を切り、ブルーベリーの苗を植えた。三年ほどは竹や草との戦いが続いたが、「従来の栽培方法とは真逆」な栽培方法を実施。現在、観光摘み取り園「エザワフルーツランド」(同市真里谷)では約一・五ヘクタールの園内で三十品種、二千五百本のブルーベリーを栽培している。
 人工的な植え床づくりはせず大地に直接植え、株もとに竹や木のチップを厚く敷いて乾燥を防ぐ。施肥は一月か二月に一本当たり汁わん二杯前後の菜種かすを与えるのみ。農薬を使わないため、害虫の天敵であるクモ、カマキリなどが活躍。園内にはモリアオガエルも暮らす。
 ど根性栽培に共感した元教員、自営業者らの新規参入が続き、協議会には十一園が参加。市によると、ブルーベリーの栽培面積で千葉県は全国九位。うち木更津市で32%を占め、協議会関連の農地はその半分以上になる。
 全国産地シンポジウムは一日正午から、同市かずさ鎌足のかずさアカデミアホールで。観光農園経営者や専門家がパネル討論、講演に登壇する。県内一般の参加費は三千円。県外は七千円。会場にブルーベリー飲料の試飲も用意。主催の日本ブルーベリー協会会長も務める江沢さんは「『ど根性栽培で地方創生! 木更津から全国へ!!』。木更津の元気を味わってほしい」と来場を呼びかけている。
 申し込み方法など問い合わせは、平日午前八時半〜午後五時十五分に大会実行委員会事務局=電0438(23)8445=へ。(山本哲正)

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