参院選群馬 防衛費の増額 すべきか否か

2022年6月30日 07時52分

ウクライナへの支援に感謝するセルギー・コルスンスキー駐日大使(左)と山本一太群馬県知事=前橋市で

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、日本を守るために防衛費を増額するべきか否かという議論が起こり、七月十日投開票の参院選の争点の一つに浮上している。日本によるウクライナへの支援やロシアへの経済制裁とともに、群馬選挙区(改選数一)の各立候補者たちの主張を比べた。

◆ウクライナ侵攻受け 問う

 防衛費の増額には、連合群馬が擁立した無所属新人の白井桂子さん(60)=立憲民主党推薦=が「まず専守防衛大原則を確認することが不可欠。この前提、原則を抜きにした増額議論は先制攻撃につながる危険なもの。まずは外交による問題解決を図らないといけない」と指摘する。
 共産党新人の高橋保さん(64)も「危険に対して軍事で対抗することには反対。軍事費を増やしたら生活が圧迫される。安全保障は信頼される国づくりと平和外交で実現する。話し合いで解決するのを世界の常識にしたい」と訴える。
 これに対し、自民党現職の中曽根弘文さん(76)=公明党推薦=は「国民の生命と財産、国土、領海、領空を守るのは政治の最大の仕事だ。国民を守るには防衛力強化が大事。さらに、紛争を未然に防いで解決するには防衛力だけではなく、外交力も大事」との見解を示す。
 NHK党新人の小島糾史さん(46)も「防衛費をGDP(国内総生産)の2%にするという話には賛成。日本を守るために軍事力を強化しないといけない」と主張。参政党新人の新倉哲郎さん(43)は「党としては、防衛費は増やすか減らすかの二元論にしないようにしている」という。
 一方、ウクライナ支援やロシアへの経済制裁については、中曽根さんは「どう進展するか分からないが、制裁は継続しなければならない。ロシアに『この侵攻を継続するのはプラスではない』と思わせるような効果を上げていくのが大事」と指摘する。
 白井さんは「ウクライナ難民の支援は大いに進めるべきだが、他の難民受け入れに日本が極めて消極的なのは改めなければならない」と主張する。
 高橋さんは「ウクライナに対しては難民支援、ロシアには非軍事の制裁を強化するべきだ」と訴える。
 小島さんは「難民受け入れの前に国内の経済などをしっかりしないといけない」と求め、新倉さんは「日本の国益に合った判断をしなければならない」としている。(池田知之、安永陽祐)

◇群馬選挙区立候補者(届け出順)
(1…5)

小島糾史 46 N新 会社員
新倉哲郎 43 諸新 会社社長
中曽根弘文 76 自現<6> (元)外相 公
白井桂子 60 無新 連合群馬役員 立
高橋保 64 共新 (元)小学校教諭
 党派の略称は、自=自民、立=立民、公=公明、共=共産、N=N党、諸=諸派、無=無所属
 候補者の年齢は投票日基準

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