バイデン米大統領 NATO北欧2カ国加盟支持のトルコに謝意 戦闘機近代化へ協力表明

2022年6月30日 21時34分
トルコのエルドアン大統領㊧と会談するバイデン米大統領=29日、スペイン・マドリードで(AP)

トルコのエルドアン大統領㊧と会談するバイデン米大統領=29日、スペイン・マドリードで(AP)

  【ワシントン=浅井俊典、カイロ=蜘手美鶴】バイデン米大統領とトルコのエルドアン大統領は29日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたスペインのマドリードで会談した。バイデン氏は、トルコが北欧スウェーデンとフィンランドのNATO加盟を支持したことに謝意を伝えた。また米政府高官は同日、トルコが求めていた戦闘機の近代化に協力する姿勢を示した。
 バイデン氏は会談の冒頭、「北欧2カ国の状況をまとめてくれたことに感謝したい。エルドアン氏は素晴らしい仕事をした」と述べた。エルドアン氏は「われわれの努力により、各国が十分な成果を手にしてNATO首脳会議を終えられる」と応じた。
 トルコが北欧2カ国のNATO加盟支持に転じた背景には、人権問題などで冷え込んでいたバイデン政権との関係を改善したい狙いがあったとみられる。バイデン氏は会談で「米国とトルコの建設的な2国間関係を維持したい」と述べ、対話継続の重要性を確認した。
 また、ウォランダー米国防次官補(国際安全保障担当)は29日、「トルコのF16戦闘機の近代化を全面的に支持する」と述べ、前向きな姿勢を示した。米紙ニューヨーク・タイムズは、米国のトルコに対する米製戦闘機F16の売却が近づいていると報じた。
 米トルコ関係は、トルコが2019年にロシア製地対空ミサイル「S400」の導入を強行した際にも悪化。トルコは米国の最新鋭ステルス戦闘機F35の計画から排除され、代わりにF16の近代化を求めていた。
 ただ、トルコ人評論家ジャウダット・カメル氏(エジプト)は今回の首脳会談を「北欧2カ国加盟のための一時的な関係改善にとどまるだろう」と指摘。「状況によって東(ロシア)と西(欧米)を行ったり来たりするトルコは、米国にとって信頼ならないNATO同盟国であることに変わりはない」と話した。

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