「同性愛は精神障害か依存症」自民会合で差別的文書配布 「性的少数者の正当化は家庭と社会を壊す」
2022年6月30日 21時11分
自民党の国会議員による議員懇談会の会合で「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」など、LGBTら性的マイノリティーに対して差別的な内容の文書が配布されていたことが30日、関係者への取材で分かった。性的少数者の支援団体からは「ヘイトスピーチに当たり、許されない」と憤りの声が上がった。
関係者によると、文書が配られたのは6月に開かれた「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合。「LGBTはさまざまな面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなり自殺につながることが考えられる」「性的少数者の性的ライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題となるから」などと記されていた。文書は大学関係者の講演をまとめたものとみられる。
性的少数者の支援団体「fair」代表理事の松岡宗嗣さん(27)は「明らかに非科学的で差別的。そのような文書が与党の会合で配られること自体が最も問題だ」と指摘。「性の多様性について世の中の感覚は大きく変わっている。性や家族の在り方は子育てや教育、福祉など全ての政策に関わる。特定の考えに固執すべきではない」と話している。(共同)
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