ウクライナの視覚障害者後押しを 全盲ロックピアニスト・香介さんがチャリティアルバム発売

2022年7月1日 10時56分

発売したチャリティー・アルバムを手にする香介さん

 戦地ウクライナの視覚障害者を支援したいと、全盲のロックピアニスト香介さん(37)=本名・野村香介、東京都立川市=がチャリティー・アルバムのCDを発売した。「白杖はくじょうがなければ避難もままならない視覚障害者は、戦争で最も弱い立場に置かれた存在ではないか。アルバムの収益で、現地の専門的な支援を後押ししたい」と話している。(臼井康兆)
 香介さんは7歳で緑内障を発症し、8歳で失明。同じ病気で失明した米国のジャズピアニスト、レイ・チャールズさんに憧れ、独学でピアノを始めた。
 短大卒業後、本格的な演奏活動に取り組み、昨年は日本バリアフリー協会主催の障害者アーティストのコンテスト「ゴールドコンサート」にトリオで出場し、グランプリに輝いた。
 「新たな障害者が生み出される」。こう憤ったのが、ロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナの視覚障害者は10万人以上いるとされ、慣れない土地への避難を強いられたり、戦地に取り残されて危険にさらされたりしている。
 「同じ障害者として、何か手助けしたい。ウクライナの視覚障害者団体に寄付を届けることで、必要な物資や専門的なサポートを後押ししたい」。こう考え、チャリティーアルバムの製作を思い立った。
 題名は「Feathers of Hope(希望の羽根)」。ピアノ曲7曲を収録し、香介さんが自作の「ブルーバード」など2曲を、ミュージシャン仲間5人がオリジナル曲をそれぞれ演奏している。
 価格は1500円で、100枚限定発売。収益は必要経費を除き、社会福祉法人日本盲人福祉委員会を通じてウクライナの視覚障害者団体に寄付する。
 香介さんは「日本の皆さんにアルバムを聴いてもらい、ウクライナの障害者に関心を持ってもらえれば」と呼びかけている。
 購入申し込みは、インターネットの特設サイトから。

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