参院選、政見放送で何を訴えた?東京選挙区⑤小畑治彦氏、内藤久遠氏、及川幸久氏、田中健氏、海老沢由紀氏

2022年7月1日 17時51分
 7月10日投開票の参院選の政見放送で、東京選挙区の候補者たちは何を訴えるのか。7月1日午後にNHK総合テレビで放送された小畑治彦氏、内藤久遠氏、及川幸久氏、田中健氏、海老沢由紀氏の政見を、候補者ごとにまとめた。7月5日午前5時20分から再放送される。(放送順)

◆小畑治彦氏 諸派 新人

小畑治彦氏

 諸派「天命党」新人で元東大阪市議の小畑治彦氏(36)はグレーのスーツと落ち着いた緑色のネクタイ姿で、消費税廃止や改憲反対などを訴えた。
 机に日本国旗を掲げて登場。冒頭に楽器を鳴らし、「まだテレビを見ているんですか?あれほどテレビは見ないで、って言ったじゃないですか」と問い掛けた。理由は「テレビは洗脳することしか考えておらず、真実を報道しない」からだと主張した。
 政府の新型コロナウイルス対策では、ワクチンやマスクの効果を疑問視し、「この国を牽引していくのはウソか。それとも真実か。お選びいただくのは、みなさま方でございます」と呼びかけた。
 政策面では、消費税の廃止、東洋医学の推進、食料自給率の向上、自然栽培での農業推進を掲げた。ウクライナ問題を巡っては「日本は中立的な立場をとって世界と渡り歩いていく」と強調した。参院選後には改憲があるとして、「緊急事態条項が盛り込まれ、みなさま方の自由が奪われる」と反対した。
 「何が何でも勝たなければなりません。みなさま方の清き貴き美しい真っ白な一票を投じてください」と支持を求めた。

◆内藤久遠氏 諸派 新人

内藤久遠氏

 諸派「平和党」新人で元陸上自衛官の内藤久遠氏(65)は、濃紺のスーツにストライプのネクタイ姿で自立国家への道筋を語った。「保守と革新のはざまで日本は主体性と自立を失い、軍事大国、経済大国の顔色をうかがわなければ何もできない極めて従属性と依存体質の強い、独立主権国家とは程遠い国となってしまった」と切り出した。
 日本の食料自給率やエネルギー自給率の低さを問題視し、「(コロナ禍での)マスクや消毒液の不足や、ウクライナの戦闘による燃料や食料の物価高上昇で国の脆弱ぜいじゃく性を私たち庶民も肌で感じた」と訴えた。
 また「アメリカの核の傘で守ってもらっているという立場で核兵器廃絶を国際社会の先頭に立って訴えられるのか」と主張。核廃絶に向け「日米軍事同盟を解消し、非核の強固な自主防衛力を保持すべきだ」と訴えた。
 この間、終始原稿に目を落とし続けてきた内藤氏。「自立した国にならなければ他国がどんな危機にあってもエネルギー危機に直面しても支援できない。従ってわが国はこのような自立した国になって…」とあらためて自立国家の必要性を訴えていたところで、時間切れとなった。

◆及川幸久氏 諸派 新人

及川幸久氏

 諸派「幸福実現党」新人の党役員、及川幸久氏(62)は、青いジャケットに赤いストライプシャツのカジュアルな雰囲気で、税金がないという近未来の日本の姿を語った。
 トランプ前米大統領が使った言葉を元にした「メーク ジャパン グレート アゲイン。略してジャパグレ」を連呼し、日本をもう一度偉大な国にすると強調した。
 「これからお話しすることは政見放送というより一種の近未来小説です」と切り出し、2020年代の日本では税金が多く取られ、多くの若者は手取り10万円以下で結婚をあきらめていたが、税金のない国を目指した人々が「ジャパグレ」を合言葉に活動を始める。財務省がありとあらゆる手段で弾圧するが、国民が声を上げ、2050年には税金がなくなったという。
 税金がないので、働いたお金はすべて自由に使えるので、企業業績が飛躍するとした上で、「法人税は税収を激増させ、政府は国防強化に使った」と説明。戦艦を宇宙空間に飛ばして宇宙戦艦ヤマトと呼ぶようになったといい「税金のない国でジャパグレ。これが日本の近未来です」と断言した。「日本をもう一度強い国に」と支持を求めた。

◆田中健氏 NHK 新人

田中健氏

 NHK党新人で元江戸川区議の田中健氏(56)は、国防問題に特化してグラフィクスや写真、映像を駆使しながら「失われた30年や少子高齢化のような国難よりも日本のために戦わない日本人の姿にこそ私は亡国の危機を感じる」と切り出した。
 ロシアによるウクライナ侵攻を巡り「(ロシア軍による)虐殺は後に土地を奪還したからこそ分かった事実であり、普通、完全に支配された土地で行われた惨劇を知るすべはない。占領した土地に地元住民が住み続けることをロシアは許さない。今の北方領土を含む千島列島と樺太にどれだけに日系人が住んでいるか」と強調。「千島列島および樺太は武力をもってこれを奪還する可能性を模索する」とも訴えた。
 台湾有事に関しては「日本が台湾有事に参戦するといえばチャイナは簡単に侵略できないと考え、侵略を思いとどまる」と強調。
 「憲法9条をかたくなに守り、戦争反対を叫ぶ人たちこそがむしろ戦争を呼び込んでしまう。集団的自衛権こそが日本及び日本周辺に平和をもたらす」と訴え、核シェアリング、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の開発、防衛費のGDP2%超、尖閣諸島への公務員常駐なども政策として掲げた。

◆海老沢由紀氏 維新 新人

海老沢由紀氏

 日本維新の会新人の元大阪市議、海老沢由紀氏(48)の放送では、白いスーツ姿で教育や出産の無償化について語った。冒頭の約2分半、松井一郎代表や吉村洋文副代表が映像で登場し、党の実績をアピールした。
 次に海老沢氏だけが姿を現し、4人の子どもを育てる母親の立場から、「教育の無償化は憲法に明記し、経済的な負担がなく、学びたい子供たちが自由に学べる国づくりを進めます」と主張した。
 重点政策として出産費用の無償化を掲げ、育児出産クーポンを支給することで実現すると説明し、「東京で出産し、4人の子どもを育ててきた私だからこそ、自信を持って提言できる」と訴えた。
 ロシアのウクライナ侵攻を受け、憲法9条を改正すると強調。防衛費を巡り「GDP2%を目安に必要に応じて増額しなければならない」と語った。「政治が先送りしてきた課題に真正面から取り組み、改革と成長をお約束いたします」と支持を求めた。終盤、再び松井氏だけが現れ「女性目線で次世代の改革を進める仲間です」と語る映像が流れた。

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