東京・銀座に格安ショップの出店ラッシュ!? カジュアル衣料、100円ショップ…続々<まちビズ最前線>

2022年7月3日 06時00分
 東京・銀座に低価格帯のカジュアルウエアや100円ショップの出店が相次いでいる。高級ブランド店も軒を連ねてきた銀座でも、消費者の節約志向やファッションのカジュアル化などの影響があるという。格安店は銀座に定着し、新しいトレンドになっていくのか。(押川恵理子)

「#ワークマン女子」が入る商業施設「イグジットメルサ」=東京・銀座で

買い物客でにぎわう「#ワークマン女子」イグジットメルサ銀座店

◆「若者も銀座に来やすい」

 6月初旬、商業施設「イグジットメルサ」(銀座5丁目)の「#ワークマン女子」には平日にもかかわらずレジ待ちの女性ら約30人が列を作っていた。店内に作業着などは見当たらず、紫外線カットのワンピースやシャツなどが並ぶ。来店したさいたま市の20代女性は「いろんなデザインがあり、面白い。高級ブランド以外の店もあると若者も銀座に来やすい」と笑顔を見せた。
 ワークマン(台東区)によると同店の売り上げ年間目標は6億5000万円だが、想定を上回るペース。土屋哲雄専務は「こんなに売れるのかと驚いている。銀座でもカジュアル化が進んでるのだろう」と話す。開店後は数十の商業施設から出店オファーが相次ぐ。

100円ショップ「ダイソー」に併設されている「スタンダードプロダクツ」(右)=東京・銀座で

100円ショップ「ダイソー」や「スタンダードプロダクツ」が入る「マロニエゲート銀座2」(左)=東京・銀座で

◆「新たなファンが増えた」

 100円ショップ最大手の大創産業(広島県東広島市)も4月中旬、商業施設「マロニエゲート銀座2」(銀座3丁目)に出店。自社の3ブランドが初めて一堂にそろう店舗で、訪日客の回復も見込んで「海外展開に向けたグローバル旗艦店」と位置付ける。

「スタンダードプロダクツ」の売り場に並ぶ人気のオーガニックコットンタオル=東京・銀座で

 特に300円の価格帯を中心としたショップ「Standard Products by DAISO(スタンダードプロダクツ バイ ダイソー)」は環境配慮を打ち出した商品や葛飾区の文具メーカー「北星鉛筆」で作られた鉛筆などこだわりの品が並ぶ。銀座先行販売の愛媛県今治産のタオルは一時品切れとなった人気ぶり。来店した港区の40代主婦は「おしゃれで安い。ダイソーと同じ会社のブランドと知って驚いた」と話す。大創産業の広報担当者は「3ブランドの相乗効果もあり、新たなファンが増えた」とみる。

◆「銀座は変化の激しい街」

 新しい潮流を地元はどう見ているのか。銀座通連合会の竹沢えり子事務局長は「銀座は変化の激しい街」と冷静に受け止める。バブルのころは金融機関が軒を連ね、その後、今や定番の高級ブランド店が一気に増えた。「売っている商品が安くても高くても、大切なのは銀座らしさ。お客さまの信頼を裏切らない商売をしてほしい」と願っている。

関連キーワード


おすすめ情報