「中国共産党の指導を尊重すべき」香港強権統治の正当性、あらためて主張 習近平氏が返還25年式典で演説

2022年7月1日 21時09分
1日、香港返還25年記念式典で、演説する中国の習近平国家主席(AP)

1日、香港返還25年記念式典で、演説する中国の習近平国家主席(AP)

 【北京=新貝憲弘】香港の中国返還から25年となった1日、中国の習近平しゅうきんぺい国家主席は香港で行われた記念式典で演説し、「香港の住民は、共産党による指導という中国の根本的な制度を尊重しなければならない」と強調した。民主化を求める声を封じた香港国家安全維持法(国安法)による強権的な統治の正当性を主張した。
 習氏は演説で、2019年に相次いだ反政府デモなどを念頭に、「激しい社会の動揺も香港の歩みを止めなかった」と当局による締め付けを肯定した。さらに「愛国者による香港統治を必ず実現するべきだ。政権は愛国者が掌握しなければならず、これは世界共通の政治法則だ」とも訴えた。
 香港政府トップの行政長官に当選した警察出身の李家超りかちょう氏の就任式も同時に行われ、香港政府の幹部らが習氏の前でそろって宣誓した。19年の反政府デモを保安局長として鎮圧した李氏は、就任演説で「国安法は香港を『乱から治』に戻し、愛国者による統治を具体化する基本原則だ」と民主派一掃の成果を自賛し、引き続き中国政府の意向に沿った統治を進める方針を示した。
 習氏の香港訪問は、返還20周年の17年以来となる。新型コロナウイルスの感染対策のため、香港政府高官はじめ式典出席者が事前に隔離された。新型コロナが拡大して以降、習氏が中国本土を出たのは初めて。返還記念日には例年、民主派団体によるデモが行われてきたが、今年は大規模な抗議活動は封じられた。

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