「ボルシチはウクライナ料理」ユネスコが無形文化遺産と認める ロシア反発は必至
2022年7月1日 21時08分
【モスクワ=小柳悠志】根菜ビーツなどを使ったウクライナ発祥のスープ、ボルシチについて、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の専門委員会は1日、無形文化遺産と認める決定をした。ウクライナ政府が2021年に自国の伝統料理として申請していた。ロシアは反発するとみられる。
ウクライナ外務省は6月30日、ユネスコの審査を前に「ウクライナがロシアの侵攻を受ける中、ウクライナにとって歴史的な出来事になる。ボルシチはわが国の創造の象徴であり続ける」と表明していた。
世界的にはボルシチはロシア料理とのイメージが強く、ロシア外務省のザハロワ情報局長は4月、「ウクライナはボルシチを独り占めにしようとしている」として〝ナチズム〟に絡めて記者会見で非難。「非ナチ化」を目的とするロシアの軍事作戦の一因になったとの見方を示していた。
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