ウクライナに防空システム供与 アメリカが8.2億ドルの追加軍事支援 国防総省、成果も強調

2022年7月2日 19時21分
高機動ロケット砲システム「ハイマース」の訓練= 2011年、米ワシントン州で(AP)

高機動ロケット砲システム「ハイマース」の訓練= 2011年、米ワシントン州で(AP)

 【ワシントン=吉田通夫】米国防総省は1日、ウクライナに対する8億2000万ドル(約1100億円)の追加の軍事支援を発表した。米国とノルウェーが共同開発した地対空ミサイルシステム「ナサムズ」2基を新たに供与するほか、実戦使用が始まった高機動ロケット砲システム「ハイマース」の砲弾などを供給する。
 現在のウクライナの地対空ミサイルシステムは旧ソ連製。国防総省高官は報道陣に「ウクライナの防空システムを近代的な技術に移すことは重要だ」と述べた。これまで提供してきたハイマースについては、ウクライナ軍が実戦で使用し始め「かなりの成功を収めている」と説明した。
 支援にはこの他、大砲の一種である「りゅう弾砲」の砲弾15万発や対砲兵レーダー4基なども含まれる。米国による軍事支援の総額は、ロシアによるウクライナへの侵攻開始後で計約69億ドルとなった。
 高官は、ウクライナ軍がロシア軍から奪還した黒海西部の要衝ズメイヌイ島での作戦で、米国が6月から提供し始めた高性能対艦ミサイル「ハープーン」が成果を上げたとも強調。ロシア補給艦への攻撃などで「大きな圧力をかけることに成功した」と語った。
 一方、約20人が死亡したとされるウクライナ中部クレメンチュクの商業施設への攻撃で、ロシア軍が比較的精度の低い対艦ミサイルを使用していたとの見方を示し「いかに重大な巻き添えをもたらす無謀な方法で兵器を使用しているかを示す例だ」と語った。

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