J3沼津 来季もリーグ参加へ 市、照明設備改修費を補助

2022年7月3日 08時19分

J3沼津の本拠地、県営愛鷹広域公園多目的競技場=2017年、沼津市で

 静岡県沼津市議会は六月二十八日の本会議で、同市の県営愛鷹広域公園多目的競技場の照明設備改修の補助費六千五百万円を盛り込んだ補正予算案を可決した。競技場はサッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地。照明の明るさがJリーグの基準を満たさず、来季のライセンス申請期限の六月末までに改修計画を示す必要があった。九月下旬に工事を始め、年内に完了する予定。
 競技場の照明は五百ルクスしかなく、Jリーグ基準の千五百ルクスを大きく下回っていた。リーグ退会の危機に陥ったアスルクラロは改修費の捻出のため、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を実施し約三千五百万円、市と協力し、企業版ふるさと納税を呼び掛け約四千五百万円を集めた。それでも足りず、市が二千万円を補助することにした。
 頼重秀一市長は六月二十九日の会見で、ホームゲームでの地元品販売の売り上げ、アウェーチームのサポーターが市内で使うお金、沼津の名で全国で試合をする宣伝効果など「経済効果が期待できる」と意義を語った。また、サッカーに限らずクラブが地域でのスポーツ教室や学校での指導などで貢献していることを挙げ「スポーツを生かした街づくりにも欠かせない。J3の灯を消してはいけない」と強調した。

照明設備改修費の補助などの意義を話す沼津市の頼重市長=市役所で

 一方、J2など上位カテゴリーへの昇格があれば、さらに観客席数増や客席を覆う屋根などの改修に迫られる。その際の支援について、頼重市長は「その時々の状況を鑑みる」と明言を避けた。来季のリーグ参加はできそうだが、クラブの経営状態など不安は残る。頼重市長は「今回、一億円ほどのお金がクラブに寄せられた。なぜ支援されたか。クラブはよく考えてほしい」と語った。(渡辺陽太郎)

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