参院選東京選挙区 候補者たちがSNSでの発信に注力 猛暑にコロナで街頭演説が敬遠、時間制限も関係なし

2022年7月4日 06時00分
 猛暑による熱中症や新型コロナウイルスの再拡大が懸念される中、10日投開票の参院選東京選挙区(改選数6)で候補者が力を入れるのが交流サイト(SNS)作戦だ。街頭で話を聞いてもらえない有権者にも訴えを届けようと、街頭演説や自分の政治活動をまとめた動画や画像などを配信し、終盤の選挙戦に臨む。(参院選取材班)

◆道路の反対側でスタッフが…

候補者の演説の様子を撮影するスタッフ(一部画像処理)=東京都内で

 1日夕、東京都内の繁華街交差点で行われた現職候補の街頭演説。陣営スタッフが、道路を挟んだ歩道に陣取り、候補者や閣僚経験者の応援弁士の演説をカメラで動画撮影する。足元にはノートパソコン。動画をツイッターで生中継していた。
 「街頭に来ない有権者にも話が聞いてもらえる。大物弁士の生中継をしたら多くの人に見てもらえた」と陣営スタッフは話す。
 さらに陣営はインターネットでアンケートをしたり、動画の視聴数を見たりして、有権者の反応がいい政策テーマを分析。「終盤に向かって、演説内容を変えていく」戦略だ。

◆動画の文字起こしや漫画も

 元職候補は動画の生中継に加え、約30人のボランティアが演説内容を文字起こししてホームページで公開する。陣営幹部は「聴覚障がいのある方だけでなく、忙しくて動画が見られない人が通勤中に読めたらとのニーズもあり、原則その日のうちに公開している」
 別の現職候補は、税の無駄遣いの削減に取り組んだ実績を漫画にして、ツイッターで配信した。「国税とか難しいイメージだが、わかりやすいとの声が多い」と陣営幹部。「これまでは直接会って票を積み重ねる選挙だったが、コロナで集まりにくくなり、SNSでいろんな配信をしている。(動画が見たくて)携帯電話からスマートフォンに替えたという高齢の支援者もいる」と明かす。

◆生配信、坂道ダッシュの動画でアピール

 新人候補は、街頭での演説ができなくなる午後8時以降のSNS発信に力を入れている。「8時以降の時間も無駄にしたくない」との狙いがあるからだ。ある日は、事務所を撮影スタジオに見立て、YouTubeを使った生配信に挑戦し、視聴者からの質問にリアルタイムで答えた。陣営幹部は「選挙期間に入ってツイッターのフォロワー数がかなり伸びた」。
 別の新人候補は、候補者が坂道をダッシュで駆け上がり、「私なら変えられる」と訴える動画をツイッターで配信する。「上昇イメージや体力があるところをアピールしたい」と陣営幹部。9本目となる最終回は、国会に続く坂道を駆け上がる場面を配信予定という。
 ある現職候補は、ツイッターで一番上に配置されるメッセージを固定し、有権者に率直な思いをぶつける。「大激戦の東京選挙区、私は当落線上です。どうか、押し上げてください」

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