原宿駅舎 五輪後に解体へ 一部は跡地に再現

2019年11月20日 02時00分

解体が決まったJR原宿駅舎。左は建築中の新駅舎=19日、東京都渋谷区で(由木直子撮影)

 JR東日本は十九日、東京都内で最も古い木造駅舎のJR原宿駅(渋谷区)を来年の東京五輪・パラリンピック後に解体すると発表した。西洋風のデザインが特徴的な駅舎の一部は跡地に再現する。
 木造一部二階建ての駅舎は、骨組みが露出した「ハーフティンバー」と呼ばれる西洋の建築様式で、屋根に尖塔(せんとう)があるのが特徴。一九二四(大正十三)年に完成し、戦時中の空襲を免れ、改修しながら使われてきた。
 JR東は五輪中の混雑緩和に向け、駅舎の南側と西側に新駅舎を建設しており、来年三月二十一日に利用を始める。現駅舎は耐火性能の基準を満たしていないため、安全性を考慮して解体を決めた。
 駅舎のうち尖塔や屋根、外壁がある場所(床面積約百五十平方メートル)は、燃えにくい素材を使って跡地に再現する。駅舎の取り壊しや再現を終える時期は決まっていない。
 渋谷区は二〇一六年、地元住民の声を踏まえ、「原宿駅は地域の重要なシンボル。保存を検討してほしい」とJR東に要請。区とJR東で勉強会を行い、住民を交えた意見交換会を開いてきた。駅舎の一部再現について、区の担当者は「地元の思いを受け止めてくれた。これまでの意見交換が反映された」と話している。 (松尾博史)

関連キーワード

PR情報

社会の最新ニュース

記事一覧